自宅に防犯カメラを設置する場合、映像を映すモニターはテレビで問題ない?
防犯のために、自宅に防犯カメラを設置したいと考えたことはありませんか?
でも、いざ防犯カメラを設置しようとすると「予算や機能の幅が広すぎて決められない」「撮影した映像をモニタリングするためのシステムが多様すぎて、どれが自宅に最適なのか分からない」というような声をよく聞きます。
そんな方には、使い方が分かりやすい防犯カメラを設置することをおすすめします。
今回は、自宅用防犯カメラの種類や防犯カメラとテレビの接続についてご紹介します。
自宅用防犯カメラの種類
防犯カメラと一口に言っても、設置場所や設置目的によってさまざまな形態のカメラがあります。一般的な形状の防犯カメラはもちろん、専用モニターが付属した家庭用ドアホンなどもあります。
最近は、比較的安価で高性能な機能を搭載した家庭用ドアホンが増えてきています。録画できるものやワイヤレスカメラを接続できるもの、外出中でもスマホで映像を確認できるものなど、さまざまな機能とタイプがあります。
アパートやマンションでひとり暮らしの方であれば、ドアホン型防犯カメラでも良いかもしれませんが、駐車場やお庭を映したい場合は、ボックス型やドーム型の防犯カメラの設置が必要です。用途に合わせた防犯カメラを選ぶようにしましょう。
防犯カメラはテレビと接続可能?
では、有線接続の防犯カメラを設置して、モニターを家庭用のテレビやパソコンで代用することは可能でしょうか?
結論から言えば可能です。
防犯カメラとモニターを有線でつなぐ場合、端子の規格さえ合えば、自宅のテレビやパソコンのモニターにつなぐことができます。
録画についても、テレビ番組を録画するときと同様に、「監視カメラのケーブル(テレビ受信ケーブル)」⇒「デジタルレコーダーの映像入力端子」⇒「HDMI IN OUT端子」を介して、テレビで映像を見ながら録画することができます。
接続する前に、防犯カメラの接続ケーブルの端子について調べておきましょう。
AV機器の接続端子には、主に以下のような種類があります。お手持ちのテレビやモニターにこれらの端子が付いていて、正常に動作すれば、どんな防犯カメラでも接続できます。
HDMI端子
映像と音声のデジタル信号を同時に伝送する端子です。DVIから派生した規格で、現在もっとも主流の端子となっています。ただし、長距離の伝送を苦手としているため、防犯カメラとモニターの距離が10m以上ある場合などは、使用が難しい可能性があります。
DVI端子
パソコンと液晶ディスプレイやプロジェクターを接続するための端子です。デジタルビデオデータを無圧縮で伝送するため、非常に高画質のデータを伝送します。この規格をベースとしてHDMI規格が派生したため、HDMIと一部互換性があります。
VGA端子
アナログRGB端子とも呼ばれ、主にCRTディスプレイなどのアナログ信号を利用するディスプレイと、パソコンを接続するために使われてきた端子です。昔は主流の端子でしたが、現在ではデジタル式へ移行しているため少なくなっています。
BNC端子
防犯カメラなどの業務用AV機器で利用されている端子です。同軸ケーブルの接続に適していて信頼性の高い規格です。
おわりに
家庭用のテレビを防犯カメラのモニターとして使用することに問題があるとすれば、テレビ番組を見ているときに防犯カメラが作動する煩わしさくらいです。防犯カメラの映像を常に監視し続ける必要がある場合は、専用のモニターを別途購入するほうが良いでしょう。
「防犯カメラのモニターが壊れてしまった。買い換えたいけど在庫がない」という場合や、「使い道のない古いテレビやパソコンのモニターを有効利用したい」という場合は、防犯カメラをテレビやパソコン用のモニターに接続して使用できますよ。