前回に引き続き、今回も家庭用防犯カメラについてご紹介していきます。

その①では、防犯カメラの主な形状やメリットデメリットがお分かりになられたと思います。では実際に設置する場所に適した防犯カメラはどれなのか、ご紹介します。

おすすめの設置場所

それぞれに特徴がありますので、設置する環境に合った防犯カメラというのは違ってきます。玄関先、駐車場、駐輪場など屋外に設置するには、ボックス、バレット、PTZあたりが良いです。ボックス型を設置するには、防水防塵効果のあるハウジングという収納ケースに収納して設置しましょう。それぞれ防水防塵仕様となっている機種がございますので、屋外への設置には防水、防塵仕様のものを設置するようにしましょう。PTZは比較的広い場所を監視するのに向いています。マンションの駐車場や公園など、遠隔で操作できるという利便性を活かすことができます。屋外でも、手の届いてしまう場所などには、いたずらされても壊れにくく手が届いても向きなどを変えられることのないドーム型カメラを設置するのが良いでしょう。一方、屋内に設置するには、景観を損なわずに設置できるドーム型のカメラが良いです。

特性を持った防犯カメラ

防犯カメラには、さらに様々な特性を持ったカメラがあります。ネットワークカメラ、赤外線付、高感度カメラ、人感センサー付きカメラなどです。最近の主流となりつつある注目度ナンバーワンはネットワークカメラです。カメラ自体にIPアドレスを持つことからIPカメラとも言われます。最近あるメーカーさんがテレビCMを流していますが、部屋に置いておくだけで外出中でもペットの様子を見ることができるというアレです。ネットワークカメラは、カメラ自体がIPアドレスを持ちそのIPアドレスにアクセスすることによってスマホやパソコンなどの様々な媒体をモニターとし遠隔でいつでも撮影している映像をご覧になることができます。また、ネットワーク環境が整っていればほとんどの場所に設置が可能ですのでご家庭でも気軽に設置することが可能です。ただし、ハッキングなどのリスクもありますのでパスワードの管理にはご注意ください。それから、夜間暗い場所でも撮影することのできる赤外線付きカメラ、高感度カメラがあります。それぞれの違いは、簡単に言うと真っ暗な場所でも撮影可能なのが赤外線付カメラ、多少の光があれば暗くても撮影可能なのが高感度カメラです。新しい機種では、ほんの少しの光でもカラーで鮮明な映像を撮影することができるなど驚く程高性能なものが販売されています。それから、人感センサー付きのカメラは、人の動きを感知し撮影範囲内に動きがあると作動し撮影するカメラです。必要な時だけ撮影をすることになるので、録画するハードディスクの無駄が無くなり、経済的です。

録画装置一体型カメラ

防犯カメラを設置すると、防犯カメラの映像を録画する装置が必要です。映像を録画することによって、事件が起きた場合などには重要な証拠となります。一般的には、防犯カメラ映像を録画するレコーダーが必要で、そのレコーダーとモニターを接続し録画映像を確認することができます。ところが、録画装置がカメラに一体となっている防犯カメラもございます。SDカードを内臓することができるので、別にレコーダーを設置したり配線の必要がありません。ただし、SDカードの場合容量が限られますので、長期間の録画には向いていません。SDカードを交換する手間がかかりますので、目的に応じてご検討されることをおすすめします。

おわりに

今回は、家庭用防犯カメラについて種類やメリットデメリットをご紹介させていただきました。防犯カメラの設置をお考えになられている方々のお役に立てれば幸いです。最近はネットなどでも安価に販売されていますが、配線やそれぞれの機種の特徴を活かすこと、電気工事などを考えるとやはり専門家にご相談されるのが時間的にも手間を考えても安心ですね。防犯システムを効果的に適切に設置すると、犯罪の抑止効果が高いです。安心安全な暮らしの為に、ぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。