突然ですが皆さん、PTZカメラって聞いた事ありますか？日常に生活をしているとなかなか聞かないですよね。PTZカメラとは、防犯カメラの一種なのですがとても便利な機能のあるカメラです。そこで今回は、PTZカメラについてご紹介します。

PTZカメラってなに？

PTZカメラとは、P→パン、T→チルト、Z→ズームの略です。
パンとは、カメラのレンズの向きを左右に動かすこと。
チルトとは、カメラのレンズの向きを上下に動かすこと。
ズームとは、ズームイン（望遠）・ズームアウト（広角）にすること。
PTZカメラはこれらの機能を全て持った防犯カメラです。遠隔で、カメラのレンズの向きを変え、ズームインズームアウトができるので広い範囲を撮影監視することが可能です。また、このように遠隔で操作できる機能のことをPTZ制御と言います。

PTZカメラのメリット・デメリット

PTZカメラは、遠隔で、カメラのレンズの向きを変え、ズームインズームアウトができるので広い範囲を撮影監視することができます。それが一番の特徴で、自由にカメラを操作できるのは監視するのにとても有効ですよね。ただし、操作性に優れその機能の為にやはり1台の価格がどうしても高くなってしまいます。広い範囲に何台もの固定カメラを設置する場合と、それよりも少ない台数のPTZカメラを設置する場合、どちらがお得に設置できるかは、カメラのメーカーやレンズの種類、画素数などによっても違ってきますので、事前に専門家にご相談されることをおすすめ致します。

PTZカメラの設置事例

PTZカメラは、広範囲な場所の監視に最適ですので一般の家庭用というよりも、企業様から設置のご依頼をいただくことが多いです。例えば、太陽光発電所。太陽光発電所は広大な土地が必要になります。その為、管理者が管理をする場所とは離れた場所に太陽光発電所があります。その場所に防犯カメラを設置するには広範囲の監視が可能でないと全ての範囲を撮影することができません。PTZカメラには、オートズームやオートスイング、自動追尾機能などの機能がついた機種もありますのでそのような場合に非常に役立ちます。他には、駐車場の監視にも便利です。広い範囲を常に監視可能ですし、必要があれば車のナンバープレートや運転手の顔などもズームすることができます。無人の駐車場で、料金を払わずに設備を破壊して退出してしまう事件があった場合などは、車のナンバープレートも運転手の顔もズームで撮影が可能ですので、早期に事件解決につなげることが可能でしょう。それから、河川の増水による被害を防ぐために、河川の監視をするにも役立ちます。台風や大雨などの影響で河川が増水し被害が出る前に、河川の様子を遠隔で監視すれば早く避難警報を出すことが可能になりますね。このようにPTZカメラは、離れた場所からも操作可能という特徴から、防犯、防災のために非常に効果的なカメラです。

おわりに

今回はPTZカメラについてご紹介させていただきました。一般的にはあまりなじみのない防犯カメラかもしれません。ところが、最近の異常気象による被害を伝えるニュースなどで海の様子や河川の様子などの監視カメラ映像をご覧になったことがあると思います。そのような映像を撮影しているのは、PTZカメラかもしれません。ネットで桜の名所の開花の様子が閲覧できるのをご覧になったことがありますか？そのような桜の開花などの監視にもPTZカメラが使われることも多いので、もし機会があればお花見の名所などに行かれた場合は設置されているカメラをご覧になってみてくださいね。意外に皆さんの身近に設置されているかもしれませんよ。