360°全方位カメラでコストを削減
防犯カメラを設置するにあたって撮影範囲が重要になります。広い範囲を撮影したい場合、多くの台数を設置しなければなりません。すると、費用もかさみますし、大掛かりな工事になってしまいますよね。そこで今回は、台数の削減を実現してくれる360°全方位カメラについてご紹介します。
防犯カメラの撮影範囲はどのくらい?
一般的な防犯カメラの撮影範囲は画角や焦点距離、レンズによって決まります。被写体まで5mのものや15m撮影可能な種類もございます。一般的な防犯カメラレンズの焦点距離は4m~6mとなり、それ以下であれば広角レンズ、それ以上であれば望遠レンズです。広い範囲を撮影したい場合、距離が短く広い範囲を撮影できるレンズを選びます。狭い範囲だけれど遠くまで撮影したい場合は望遠レンズを選びます。焦点距離を変更することのできるバリフォーカルタイプというレンズもございます。バリフォーカルレンズは焦点距離を変更することができますので、撮影範囲の調整ができ広い範囲をカバーすることができます。防犯カメラを設置する場所が限られている場合、撮影したい範囲を撮影することのできるレンズを選ぶようにしましょう。
360°全方位カメラとは?
360°全方位カメラとは、その名前の通り360°全方位を撮影することができるカメラです。昔は、360°撮影するためには、全ての包囲の映像を撮影しそれを繋げるという作業が必要でした。ところがこのカメラは、超広角の魚眼レンズを搭載しているので、1台で360°の撮影が可能なんです。魚眼レンズで撮影し、モニター上で平面に置き換えます。1台で360度撮影ができるので、1台のカメラで設置空間の全てを撮影することができます。基本的に同じアングルからの撮影になるので、その撮影範囲内の全体像を把握したり、人の動きや流れを確認するのに向いているカメラです。従来の防犯カメラでは、死角を作らずにすべての範囲を撮影しようとすると複数台のカメラを設置しなければなりませんでした。そのため導入コストやランニングコストが大きくなり、利用者にとっては大きな負担となっていました。360°全方位撮影が可能な防犯カメラは、1台用意すれば死角をつくらず監視できるため、設置に際して掛かる費用を抑えることができます。
多様な活用方法
360°で撮影した映像は、そのままの360°で表示させることはもちろんですが、分割して表示させることも可能です。例えば、時間帯によって注視したい場所が変わる場合は、その都度表示を変更させることができます。飲食店などで通常は360°の表示にさせておいて、ランチタイムやディナータイムには混雑する座席部分をズームにして表示させておけば店内の混雑状況を知ることができますので、人員の配置などの指示を出すことができスムーズな営業に繋がります。また、建物の構造上、複数のカメラを設置することが難しい場合もあります。そんな時にも広い範囲をカバーすることのできる360°全方位カメラを設置すれば複数のカメラを設置する必要が無くなります。
おわりに
今回は、360°全方位カメラについてご紹介させていただきました。気軽に撮影できるカメラでも魚眼レンズが流行っていて人気があります。独特な写り方と、360°撮影することができるのが人気の理由のようです。最近では、撮影時の補正機能も優れているので理想敵な映像を比較的簡単に撮影することができるようになっています。防犯カメラにも多くの機能を持った種類が登場していますので、目的や設置環境に合ったカメラを選ぶと良いですね。