アナログカメラとネットワークカメラ その①
防犯カメラにはアナログカメラとネットワークカメラの2種類があるのをご存じでしょうか。ネットワークの普及により、アナログカメラからネットワークカメラに主流が移行しつつありますが、それでもまだまだアナログカメラを新規に設置するお客様も多いです。それぞれのメリットがありますから、設置する環境や目的に合ったカメラを設置するのが良いからです。そこで今回は、アナログカメラとネットワークカメラについてご紹介致します。
アナログカメラとは
カメラで録画する映像の出力方式が同軸ケーブルを利用したタイプのカメラをアナログカメラと言います。同軸ケーブルを使ってカメラと録画機であるレコーダーを接続します。ネットワークに接続しない閉回路テレビカメラという意味でCCTVカメラとも言われています。現在では、同軸ケーブルを使って、デジタルデータを伝送するアナログハイビジョンというタイプのものが主流で、一般的なテレビと同じようにフルハイビジョンで撮影することが可能な為、画質も綺麗です。
アナログカメラのメリットは
アナログカメラのメリットは、接続方法が非常にシンプルというところです。同軸ケーブルを使って、カメラ、レコーダー、モニターを接続するというシンプルな接続です。シンプルな接続であることから、メンテナンスなども比較的簡単にできますし、故障の原因なども調査しやすいのが特徴です。映像をリアルタイムでモニタリングする時の遅延が少ないことや、LANケーブルで接続するネットワークカメラに比べると、比較的長い距離の伝送が可能というところもアナログカメラの良さの一つです。そして、最も大きなメリットはコストパフォーマンスが良いということです。価格が比較的安価で、設置するのに必要な周辺機器もそれほど高額なものはありません。従来のアナログ方式から、デジタルデータを伝送するアナログハイビジョンというタイプに主流が代わってきていますが、既存の同軸ケーブルを使ってアナログハイビジョンに交換が可能な為、「ハイビジョン画質での録画が必要だけど多額の設備投資は行えない。」というニーズに応えたラインナップも増えてきています。その為、新しい機種に入れ替えをする際にも、コストパフォーマンスが良く導入がしやすいのが特徴です。
アナログカメラのデメリットは
一方、アナログカメラのデメリットは、同軸ケーブルで映像を伝送させるため、電磁波などのノイズで送信中に映像が劣化することがあります。遠くから全体を捉えるような映像ではそれほど問題にならないかもしれませんが、細かい部分を捉えるには、あまり向いていません。それから、構造がシンプルで簡単な為に、録画機の影響が大きく、録画機の接続可能台数によって台数が決定されてしまいます。また、その構造上サイズが大きくなってしまいがちで、どうしても場所を取ってしまいます。さらに、単純に同軸ケーブルで繋ぐだけで使用できるのは良いのですが、カメラの首振りやズームなどのPTZ拡張機能を使う場合、ケーブルを追加接続する必要があります。ですから、拡張機能を使おうとすると、設置場所がケーブルだらけになってしまうといったこともあります。それから、比較的長距離の伝送が可能ですが、長距離の伝送をした場合、電磁波などのノイズで映像が劣化してしまう問題があります。
アナログカメラの向いている環境は?
アナログカメラのメリットデメリットを踏まえると、アナログカメラの設置に向いているのは、小規模の範囲を撮影監視することです。一般のご家庭の、玄関や駐輪場、駐車場、コンビニ、小規模の飲食店、などのような場所での利用が向いています。
その②に続きます。