車上荒らしや当て逃げを防ぐ!駐車場への防犯カメラ設置
駐車場には犯罪の発生リスクがあるため、事業者様は防犯対策を講じる必要があります。その中でも車上荒らしと当て逃げは、被害が甚大になるケースが多いため未然に防ぐ必要があるでしょう。
しかし、車上荒らしや当て逃げ向けの防犯対策といわれても、何から手を付けたらよいか分からない事業者様も多いと思います。そこで今回は、車上荒らしや当て逃げを防ぐ、駐車場での防犯対策を紹介するので参考にしてみてください。
駐車場で起こりうる犯罪
まずは、駐車場でよく見られる犯罪について知っておきましょう。どのような犯罪が多いかをあらかじめ知っておくことで、犯罪を未然に防ぐための防犯対策が取りやすくなります。
車上荒らし
駐車場の犯罪でもっとも多いものが車上荒らしです。車上荒らしにあうと、車の持ち主の私物や車のパーツが盗まれるだけでなく、ガラスが割られるなど被害が甚大になります。
当て逃げ
当て逃げも駐車場での発生率が高い犯罪のひとつです。当て逃げは悪意をもって実施するというよりも、悪気はなく発生してしまうケースが多く、当てた本人すら気がつかないこともあります。
その結果、逃げ去るという事態へ発展するため、車の特徴やドライバーの顔など、確実な証拠をつかむ防犯対策が必要です。
駐車場での防犯対策例
続いて、車上荒らしや当て逃げの防犯対策をいくつか紹介します。
防犯カメラの設置
車上荒らしの被害を抑制するためには、防犯カメラの設置が効果的です。「監視している」というアピールをすることで犯罪者への抑止力としての効果と、万が一車上荒らしの被害が発生した場合にも、状況を録画できるため捜査時の証拠として活用できます。
また、当て逃げが発生し犯人を特定するためには、証拠が必要になります。犯罪が発生した時間帯に周囲にいた人の証言や、被害にあった車や障害物を観察するなど、小さな証拠を積み上げる必要があります。しかし、それだけでは決定的な証拠がつかめる可能性は低く、犯人の特定には結びつかないでしょう。
そこで、防犯カメラを設置しておけば24時間365日、駐車場の様子を録画することが可能なため、当て逃げ現場の状況を記録でき、犯人特定の有用な証拠として活用できます。ナンバープレートの番号や犯罪者の顔が明確になれば、犯人特定への大きな手掛かりとなります。
ただし、せっかく録画しても犯人の顔が特定できなかったり、車種が分かってもナンバープレートの詳細や運転手の顔などがはっきりと映っていなければ、証拠としては不十分な場合もあります。よって、駐車場に設置する防犯カメラは、AHD(アナログ配線でも、HD画質で録画可能)カメラなど、高画質なものを導入するのがおすすめです。
なお、犯罪者への威嚇目的だけであれば、リアルな防犯カメラではなくダミーカメラという選択肢もあります。
防犯ステッカー
駐車場の犯罪を未然に防ぐためには、防犯対策が徹底されていることを外部にアピールしておく必要があります。犯罪者への抑止力として効果的な防犯対策のひとつが防犯ステッカーです。
駐車場に訪れた人々の目に付きやすい場所へ防犯ステッカーを貼ることで、防犯効果を高められるでしょう。「防犯カメラで監視されているかもしれない」という意識を犯罪者へ植え付ける効果も期待できるため、防犯カメラやダミーカメラとの合わせ技が効果的です。また、外国人が多い地域では、多言語対応も忘れないようにしましょう。
センサーライトの設置
車上荒らしが発生しやすい時間帯は深夜が多いため、駐車場を常に明るくしておくことも重要ですが、どうしても死角ができてしまいます。そこで有効活用したいツールがセンサーライトです。
センサーライトとは人が一定範囲に近づくと発光するライトで、強制的に死角を明るくできるため犯罪者が嫌がり防犯効果を高められるでしょう。ただし、センサーが感知できる範囲がセンサーライトの種類によって差があるため、適切なものを選ぶ必要があります。
まとめ
24時間365日駐車場の状況が録画できる防犯カメラは、駐車場の車上荒らしや当て逃げ防止に役立つことでしょう。犯罪を未然に防ぐだけでなく、犯罪発生後の証拠づくりにも有用なため、未導入の駐車場の事業者様は早めの導入を検討してみてください。
車上荒らしや当て逃げの被害にあった利用客から、防犯カメラの映像データの提出を求められた際も「ありません……」では、駐車場の信用が落ちてしまうことも懸念されます。二度と使ってもらえなくなるばかりか「対応が悪い駐車場だ」という噂が口コミで広がり、収益に悪影響を与える可能性もあるため、防犯カメラの設置は必要不可欠といえます。
また、防犯カメラはフルHD画質で有線接続のカメラを選ぶことで、より鮮明な録画が可能になることも覚えておきましょう。そして、防犯カメラの死角が生まれないように、最適な場所に最適な数を設置することも忘れてはいけません。防犯カメラの導入効果を最大限に高めるためには、専門の業者へ相談してみることをおすすめします。