学校と通学路の防犯
登下校中の小学生が事件に巻き込まれるという危険にさらされています。学校や自宅のすぐそばで犯罪が起きてしまうこともあり、そのような事件がおきてしまう度にとてもいたたまれないですよね。二度と起きてほしくないと願うと同時に何か対策できることはあるのでしょうか。そこで今回は、学校と通学路の防犯についてご紹介します。
子供を巻き込む事件
子供の被害件数の割合は、近年上昇傾向にあるそうです。先日も、非常に痛ましい事件がおきてしまいました。略取・誘拐、強制わいせつ、強姦が被害傾向として多いようです。子供の被害は被害者やその家族等の心身に深い傷を残すとともに、地域住民を不安に陥れるなど、社会に及ぼす影響が極めて大きい犯罪であることから、これらの犯罪の未然防止等のために警察や自治体など様々な対策を行っています。しかしながら、被害件数が上昇傾向にあることからはそれらの対策が充分ではないようです。
学校の防犯
事件の現場となってしまうのは人通りのない場所ばかりではありません。毎日子供が通う学校では、どのような防犯対策ができるでしょうか。まずは、外部の者の出入りを厳重に管理する必要があります。出入りが可能な場所に防犯カメラを設置して、犯罪の抑止となるよう防犯カメラが作動していることを周知しておく必要があります。それから不審者を発見した時は、絶対に近づかない、すぐに教師や職員に報告するなどの指導も日頃からしておくことが必要ですね。最近では、GPSを登録し、登校時、帰宅時を保護者に自動で知らせるシステムを導入している学校も多いです。学校の門に入った時と、門から出る時に、保護者の携帯やパソコンのメールに通知がくるようになっています。そのようなシステムを活用し、教師や職員、保護者が子供の動向を把握できるようにしておくことは非常に有効であります。不審者が侵入した場合、警報を鳴らして警備室や管理者に知らせる防犯システムなどもすでに実用化されていますので、そのようなシステムを導入することも検討するべきです。
通学路の防犯
学校と家の往復の通学路には危険が潜んでいます。ですから、町ぐるみでの一丸となって協力した防犯対策が必須です。各自治体でも様々な取り組みがされているようです。まずは、通学路に防犯カメラを設置する自治体が非常に増えています。防犯カメラには設置すると犯罪抑止効果がありますので、複数台防犯カメラが設置されていると安心ですね。あまり知られていないのですが、学校内への設置もそうですが、通学路への防犯カメラの設置も助成金が補助される自治体が多くあります。そのような制度を利用し、安全な通学路を町ぐるみで作っていくことが大切です。街路灯の設置をして暗い道をなくすこと。登下校の時間には、町内の人たちで防犯パトロールをすること。そのような一つ一つのことの積み重ねが大きな力となり、犯罪を起こしにくい町につながっていくのではないでしょうか。
おわりに
今回は、学校と通学路の防犯についてご紹介させていただきました。凄惨な事件をニュースで知る度に本当に心が痛みます。何も罪のない子供たちが、安全であるはずの学校や通学路で事件に巻き込まれてしまうなど、絶対に防がなくてはなりませんよね。昔に比べて町内の人同士の繋がりが希薄になっているのは事実です。自治体にできること、警察ができること、学校側ができること、そして町内の人たち皆ができること、保護者ができること、はそれぞれあるはずです。子供たちは、皆で守っていくという意識が大きな力となり、安全な町づくりに繋がっていくはずです。便利なシステムや、自治体の制度なども最大限活用していきたいですね。