教育やコスト削減に!複数店舗を経営する飲食店オーナーの防犯カメラ活用術
商業施設、工場、高速道路、商店街など、防犯カメラは私たちの周りのいたるところに設置されています。防犯カメラは、犯罪を企てている人を威嚇して未然に事件を防ぐ意味もありますが、実際に事件が起こったあとに証拠映像を残すことも大きな役目です。
防犯カメラは、基本的に不特定多数の人が集まる場所に設置され、事件などの防止をするべく監視をするものですが、最近では防犯以外への利用にも関心が高まっています。
今回は、飲食店などでスタッフ教育や経営コスト削減に防犯カメラを活用する方法をご紹介します。
スタッフに対する活用方法
教育への活用
防犯カメラがなぜスタッフ教育に役立つのか、と不思議に思う方もいるかもしれません。
カメラは部外者の様子だけではなく、同時に店舗内の様子も撮影しています。スタッフの仕事ぶりも、当然カメラに写っているのです。防犯カメラによって自分たちの接客が監視されていると思えば、接客態度、身だしなみなどにも気を配るようになり、仕事の質が上がります。
さらに、最も大きな効果は、レジの売上や在庫品を盗むなどの不正を防止できることです。そのような監視をしておけば、問題のあるスタッフを判断しやすく、スタッフ全体の教育に掛かる時間が少なくて済むのです。
食の安全の確保のための活用
スタッフの教育と同時に、食の安全にも監視カメラは効果があります。必要な手洗いを実施しているか、決まった回数の清掃をしているか、在庫品の管理は適切かなど、安全な商品を提供するために必要なチェック項目を常時監視することが可能です。
スタッフの査定への活用
また、スタッフの様子が常に把握できるということは、経営側から見て努力しているスタッフ、怠けているスタッフが一目瞭然になるため、査定のときなどにも役に立ちます。勤務態度の良いスタッフの査定が良くなれば、他のスタッフもそれを見習い、結果的には接客レベルの向上につながるでしょう。
防犯カメラを設置するというとスタッフから反対意見が出てくることもありますが、あくまで防犯目的であり、店内でのトラブル防止である点を伝えて理解を得るのが良いでしょう。
防犯カメラで長期的なコスト削減
複数店舗を経営している場合、それぞれの店舗を視察するには時間も手間も掛かります。しかし、監視カメラによって全店舗の様子が一度に把握できれば、見回りを行う必要がないため、経営コストの削減が可能です。エリアごとに担当者を決めて、担当店舗の様子をリアルタイムで把握できれば、店舗ごとの問題点や集客数などが瞬時に把握でき、かつ素早い対応を取ることもできるでしょう。
また、各店舗の時間帯ごとの来客数を確認することによって、適切な人員配置ができるようになります。例えば、お昼の時間に忙しい店舗があれば、他の店舗からスタッフをヘルプとして派遣して手伝わせることもできるのです。
このような正確な現状把握やスムーズな人員配置により、全体でのコスト削減と、売上アップが期待できます。
おわりに
飲食店などを複数店舗経営していると、スタッフ全員の勤務態度やスキルを把握することは困難です。そこで、防犯カメラを活用して隠れた問題点や改善点を洗い出すことは、サービス向上のためのスタッフ教育に非常に役立つといえます。最近では、店員による不祥事で悩まされるケースも多々ありますが、そのようなリスクも軽減できるでしょう。
スタッフ教育にしても、コスト削減にしても、まずは現状把握が必要です。リアルタイムで店舗の現実を把握するために有効な防犯カメラは、効率的な経営の力強い味方になってくれます。ぜひ、防犯カメラの導入を検討してみてはいかがでしょうか。