セキュリティーショー2018 レポート
毎年3月上旬の4日間、日本経済新聞社の主催、警察庁などの後援により東京ビッグサイトでセキュリティショーが開催されています。街や社会の「安全・安心」を実現する製品やサービスが一堂に展示される国内最大のセキュリティ総合展です。2018年は3月6日(火)~3月9日(金)に東京ビッグサイトで開催されました。弊社では、ハイクビジョンのブースのカメラ設置工事などを行ったりしていて開催者側のお手伝いをさせていただきましたが、私は初日である3月6日(火)に行ってきましたので、今回は当日の様子などをレポートさせていただきます!
セキュリティーショーとは?
第26回目の開催となる2018年のセキュリティーショーには、パナソニック、三菱電機、キャノン、クマヒラ、岡村製作所、NEC、NSS、ハイクビジョン、ダーファといったセキュリティ関連メーカーから、セコム、ALSOK、セントラル警備保障といった大手警備会社まで、セキュリティ関連のシステム・サービスを提供する国内外の企業194社・623小間が出展しました。今年は71,402人の来場者数だったそうです。そして、なんといっても今年目立ったのは、AIを活用した管理システムでした。顔認証技術を搭載した防犯カメラが多くご紹介されていました。そのカメラの撮影範囲に人が入ると、性別、推定年齢などがモニターに出てくるのです。私はつい自分の推定年齢が気になって何度も何度も行き来してしまいました。顔認証技術は今後、様々なところで活用されていくようですね。他には、サーマルカメラと言われる熱感知機能を搭載しているカメラなどもありました。温度をモニターに表示させるのです。私はいつも手が熱いのですが、本当に手だけ真っ赤になっていたので妙に説得力がありました。サーマルカメラは、火事などの災害時はもちろんのこと、暗闇でも熱を感知し映し出すので、国境警備、倉庫や工場など侵入者検知が確実になります。他には、圧縮技術が開発されてきていますので、4K対応の防犯システムが現実的になっています。ネットワークカメラや、4K対応の最新の防犯カメラ映像なども多くご紹介されていました。
4Kとネットワーク
以前、こちらのコラムでご家庭用の防犯カメラで4K対応はまだ現実的ではないと書きました。それは、最近最も多く普及している200万画素のフルハイビジョンに比べて4Kは4倍ものデータ量を使うので、録画するハードディスクの容量が大きくなければなりませんし、負荷もかかります。モニターとして使用するテレビやモニターも4K対応していなければなりません。価格も非常に高くなります。その為、一般的にご家庭で使用される防犯カメラはフルハイビジョンで画質も十分ですし4K対応はあまり現実的ではありませんでした。ところが、セキュリティーショーで様々なメーカーさんのカメラを拝見しましたが、画像の圧縮技術が開発され、データ送信が容易になってきています。その為に、一般のご家庭でも4K対応の防犯カメラが導入しやすくなることは間違いありません。また、皆様も実感されていることと思いますが、ネットワークの普及により、様々なモノがIoT化されてきていますよね。AI家電と呼ばれるものも多く発売されています。防犯カメラも同じように、様々なIoTとシステムをリンクさせることができるようになってきています。
防犯システムの様々な活用法が具体的に
様々なIoTと防犯カメラのシステムをリンクさせることによって防犯カメラの活用法も大きく広がっています。防犯の為だけでなく、顔認証技術により顧客マーケティングに活用したり、工場の生産システムとリンクさせて在庫管理や生産管理をしたり、流通にも活用させることが可能となっているようです。今回のセキュリティーショーでは、その活用方法を具体的に提示しているブースなども目立ちました。
おわりに
今回は、セキュリティーショー2018の様子をご紹介させていただきました。最新技術を実際に見ることができたのは非常に貴重な体験でした。様々な最新技術をどのように活用すれば、私たちの安心安全な暮らしに繋がっていくか、夢が広がります。ただし、最新技術を活用していくにはそれに追いついた法整備がされなければ実用化は難しいので、安心安全な暮らしの為の早い法整備を期待したいですね。