あなたのご自宅の防犯チェックをしてみましょう!~集合住宅編~
前回に引き続き、今回は集合住宅にお住まいの方向けにご自身でしていただける防犯チェックをご紹介致します!
集合住宅の侵入手口
集合住宅の侵入経路もたくさんあります。そして、集合住宅なので多くの人が出入りしますので、関係者なのか、不審者なのか区別判別するのが難しくなってしまいます。エントランス玄関から関係者を装い侵入、非常階段や非常口などから侵入、屋上からの侵入、各住居へは玄関から侵入、窓から侵入、ベランダから侵入。集合住宅の場合、どの住居も同じタイプの玄関なので、一つの住居に侵入できると他の住居にも侵入できてしまいます。それから、ベランダをつたって他の住居のベランダに侵入されてしまうこともあります。周りから見通しが良くても、清掃業者や工事業者などを装っていると不審者だと明らかでない限り通報されない場合もあります。最近の犯罪者は、いかにも泥棒という服装はせずに、ごく普通のサラリーマンの服装をしていたり、宅配便や工事業者を装っていたり、怪しまれないように巧妙なのです。
チェックするべき点
では、どんな点をチェックすればいいのでしょうか。 共同のエントランスには防犯カメラが設置されていますか?オートロックシステムになっていない場合は、管理人不在の時間帯があるとそこを狙われてしまいますので、防犯カメラの設置は必須です。誰でも開閉が可能なポストに鍵をしまったりしていませんか?エレベーターホールやエレベーターには防犯カメラが設置されていますか?エレベーターには、非常時に外部と連絡が取れる非常ボタンがありますか?共用部分は、人の顔や行動が識別できる程度の明るさが確保されていますか?鍵を失くしてしまってから交換せずにそのままにしていませんか?ベランダに物がたくさん置いてあり、ベランダをつたって侵入できるような足掛かりになっていませんか?長期に不在にする場合は、管理会社に知らせていますか?
各自でできる防犯対策と共同でするべき防犯対策
集合住宅の場合、各自でできる防犯対策には限りがありますよね。しかし、各自でできる防犯対策が意外と重要なのです。鍵をしっかりと閉めておくこと。知らない人とエレベーターに乗るときには背中を向けて立たないこと。人が手を入れられる場所やポストに鍵を置きっぱなしにしないこと。同じ階や両隣の住人とはなるべくコミュニケーションをとり、お互いに住んでいる家族構成などを知っておくと、不審者がいた時には発見しやすくなります。それから、共同でするべき防犯対策もあります。まず、エントランスやエレベーター、ごみ置き場、駐車場、駐輪場などの共用部分に防犯対策が何もとられていない場合は、住人同士で防犯システムの設置を依頼しましょう。防犯対策としてももちろんですが、住人同士のトラブル回避にもなりますし、駐車場や駐輪場でのトラブル発生時には証拠にもなります。また、粗大ゴミの不法投棄など、ルールを守らない住人の抑止にもなります。それから、管理者は特にそうですが住人同士でも不審者などの情報共有を心がけることも大切です。犯罪者は、近所の人にジロジロ見られたり多くの人に目撃されると侵入や犯罪を諦めるそうです。住人同士の目があることによって、お互いの安全を守ることにもなりますし、情報共有をしっかりとしておくことで、不審者の発見が早くなったり、事件を未然に防げることにも繋がります。
おわりに
2回にわたって、ご自身でしていただける防犯チェックをご紹介させていただきました。日頃の心がけや、犯罪者の心理を知っておくことなどで防げる犯罪は多いです。それから、住人同士が結託することにより、強力な防犯対策になったりもします。ただし、犯罪者の手口もどんどん巧妙になってきておりますので、不安な方や被害に遭われてしまった方などは、警察、防犯設備士などの専門家にご相談されることをおすすめします。