知っておいたほうが良いネットワーク用語~その①~
前回、ネットワークを使用したシステムの危険性についてご紹介致しましたが、IoTが進む中、ネットワークと生活は切っても切り離せなくなっています。そこで今回は、知っておいたほうが良いネットワーク用語をご紹介致します。
ルータ
異なるネットワークを相互に接続するネットワーク機器のことです。LANと近くのネットワーク基地局を接続しご自宅や会社などのパソコンへネットワークを届けます。
サーバ
簡単に説明すると、情報を保管する箱のような機器のことと、情報を保管しておくネットワーク上の場所のことです。実際に情報を保管する箱のような機器のことをハードウェアと言います。一方、情報を保管しておくネットワーク上の場所のことをソフトウェア上のサーバと言います。
IPアドレス
インターネットに接続するときに必要となるそのインターネット上での住所のことをIPアドレスと言います。世界的に重複しないように接続機器単位で専用のIPアドレスを使用し、それをグローバルIPアドレスと言います。また、LAN内で使用するIPアドレスのことをプライベートIPアドレスと言います。
IoT
IoTとは、「Internet of Things」の略で、モノのインターネットのことです。パソコンやスマートフォンなどの情報通信機器に限らず、すべての「モノ」がインターネットにつながることで、皆さんの生活やビジネスが根底から変わるというのです。「モノ」というのは、実際に見ることができて、触ることができる物質的な「モノ」の他にも、自然現象や人間や動物の行動などあらゆることの情報を可視化、データ化した「モノ」も含まれます。これらの「モノ」がIoTつまりモノのインターネットにより、植物が「喉が渇いたよ」、家電が「ご飯を作るよ」などのように、操作したり状態を知ることができるようになるというように活用されています。
ファイアーウォール
ファイアーウォールを直訳すると炎の壁となりますが、その名前の通り、外部からの不正なアクセスやウィルスなどからの攻撃からパソコンを守る役割をするシステムのことです。ファイアーウォールなどのセキュリティシステムをパソコンに入れていないと、外部からの不正なアクセスやウィルスなどの攻撃が容易にされてしまいますので必ずセキュリティシステムに入っておきましょう。
サイバー攻撃
主にインターネットを経由して接続しているパソコンやサーバにウィルスで侵入したりのっとって情報を抜き取ったりする犯罪行為です。パソコンに接続させるUSBメモリなどが犯行に利用されることもあります。
DoS攻撃
コンピュータもしくはサーバに多量のデータなどを送り処理能力を低下させたり誤作動させることで機能停止に追い込む攻撃のことでサイバーテロです。
DDoS攻撃
複数のコンピュータにDoS攻撃を行うウィルスを忍び込ませ、司令塔となる何かしらのきっかけにより一斉にターゲットとなるコンピュータやサーバを攻撃することです。米国の調査によれば、現在、民間企業の80%以上が1年間で何度かDDos攻撃を受けていると言われており、その損失額が1時間に30万ドルを超えているとの報告もあるそうです。
おわりに
このような用語を知っていて理解しておくと、IoTやインターネット、パソコンなどを使用する際にどのような仕組みになっていてどのようなリスクがあるのか、またそれに対してどのような対策をしておけばいいのかがわかるので、安全に機器やインターネットを利用することができますね。インターネットはもはや生活に欠かせないので、リスクや用語を理解しておくことは大切です。その②に続きます。