知っておいたほうが良いネットワーク用語~その②~
前回に引き続き、知っておいたほうが良いネットワーク用語をご紹介致します。
ハッカー
コンピューターについての深い専門知識を持ち、ハードウェアとソフトウェアに精通している人のことを言います。特に悪意のある不正侵入や攻撃をする人をハッカーもしくはブラックハッカーと呼びます。それに対して、それらの攻撃に対して改善を行ったり、善意な助言をしたり解析をしたりする人のことをホワイトハッカーと呼びます。
マルウェア
不正かつ有害に動作させる意図で作成された悪意のあるコンピュータウィルス、スパイウェア、ボットなどの不正プログラムの総称のことです。Malicious Software(悪意のソフトウェア)を短縮した造語です。新しいウィルスが発生すると、同じ名称を持つ亜種が急増して対策が遅れたりということが起きてしまいます。マルウェアの行う活動としてはデータの破壊やデータの盗難などがありますが、こうした「悪意のある」行動をするソフトのみならず、ユーザの望まない広告を勝手に出すアドウェアのような「迷惑ソフト」(の中で悪質なもの)もマルウェアの範疇に含める場合があるようです。
プロトコル
コンピューター同士が通信をする際の手順や規約などの約束事のことを言います。ネットワークでコンピューターが使う言語のようなもので、双方が理解できる同じプロトコルを使わないと通信は成立しません。そのため、インターネットのプロトコルの多くはRFC(Request for Comments)という形式で技術仕様が公開されており、誰でも閲覧できるようになっています。それぞれのコンピューターは、プロトコルで定められた処理をするプログラム(プロトコルスタック)をコンピューターに組み込むことによってネットワークに接続し、ほかのコンピューターと通信をしています。たとえば、インターネットへの接続にはTCP/IPプロトコルが用いられます。また、Webページを閲覧するためには、WebブラウザーとWebサーバーとがやり取りするためのHTTPというプロトコルが使われています。(デジタル用語辞典参照)
アクセスポイント
無線でスマートフォン、ノートパソコン、ゲーム機といった複数の無線LAN(Wi-Fi)機能付きの端末を、家庭内のLANに接続するための機械のことを言います。無線LANと有線LANを相互変換する装置であるとも言えます。このうち、接続すると自動的に悪意あるパソコンなどに接続されてしまうことで、その通信内容が転送されてしまうような無線LANなどのアクセスポイントを悪意あるアクセスポイントと言います。
ボット
自動化されたタスクを実行するアプリケーションソフトウェアのことを言います。Webボットあるいは単にボットとも呼び、一般に単純な繰り返しのタスクをこなし、そのようなタスクに関しては人間が手でやるよりも高速で正確な実行ができます。例えば、ツイッターなどでbotというアカウントをご覧になったことはありませんか?設定をすれば決まった時間にツイートをしたり、コメントに対して自動で返信したりするソフトウェアのことをボットと言います。
パケット
ネットワークを流れるひとかたまりのデータのことを言います。packetは「小包」の意味です。パケットは、ヘッダとデータ(ペイロード)に分かれます。ヘッダには、送信元・宛先IPアドレス、データの内容を表わすフラグやTTL、上位層のプロトコルの種類など、合計20バイトの情報が保存されます。IPでは、この情報をもとにパケットが宛先まで送信されます。データをパケットに分解して送信することで、エラーが起きてもデータをまるごと再送信せずに、エラーが発生したパケットだけを送ればよいのです。本来、Ethernetでは「フレーム」、TCPでは「セグメント」など、層によって呼び方が変わりますが、区別せずにパケットと呼ばれる場合も多いです。また、送られる情報そのものを指して「パケット」と呼ぶ場合もあります。( デジタル用語辞典参照 )携帯のパケット通信という言葉を聞いたことがありますか?それは、その携帯がネットワークを使用しているデータのことを指します。
おわりに
2回にわたって、知っておいたほうが良いネットワーク用語についてご紹介させていただきました。スマートフォンやパソコンなどで、多くの人がネットワークを利用しています。このような言葉を理解し、ネットワークを利用する危険性や対策などを知っておくと安全にネットワーク機器を利用することができますね。