画期的システム「物流自動化用無人運搬機」についてご紹介します!その②
前回に引き続き、物流に非常に役立つ画期的なシステム無人運搬機AGVについてご紹介致します。
便利な物流管理システムiWMS
特にシステムの要となるのが、材料・部品・完成品等の動向を管理し、在庫の変化をモニターリングするシステムであるiWMSです。入庫管理、出庫管理、在庫管理などの商品管理や、棚と保管スペースの管理、保管場所の商品位置をビジュアル化し管理、データ分析まで幅広く対応します。
iWMSは、倉庫/商品類別/保管エリア等の明細で在庫管理が可能です。そのことによって、事前に棚卸し計画を作成することが可能で、生産への影響がありません。また、棚卸しの記録も保存可能な為、棚卸しで差が出たら、自動的に受注、材料・部品、会計、棚卸し等を管理するシステムERPにフィードバックが可能です。それによって、商品管理がとても容易にできます。商品コード、商品概要、材料タイプ、有効期限、サイズ、重さ、数、受注情報、ロットがERPによって自動検索可能、手動入力もできますし、Excelなどでエクスポートすることも可能となっています。
物質的な商品を管理するのには重要である棚と保管スペースの管理がとても容易にできます。保管スペースの大きさと向き等を最適化したり、在庫回転率の高さ順位で、保管スペースの設定を最適化することが可能です。(回転率の高い商品を出庫作業場に近く、回転率の低い商品を入庫作業場に近く設定する等。)そしてそれをこちらのように一目でわかるようにビジュアル化します。棚の位置とAGVの様子を簡単に確認可能ですし、商品別に棚の位置を検索可能です。それからこの棚の位置を示すコマにクリックすると、当棚上の商品情報が確認可能であり、監視カメラシステムと統一化することにより、現場映像も簡単に視認可能です。
このように、ほとんど人の手が介入することなくオートマティックにAGVが荷物を動かし、運び、iWMSやERPが管理するということが実現できているのです。管理がシステム化されることによって、一番のメリットは人件費の削減と、そのデータ分析ができるというところにあります。データが自動で収集、蓄積されていく為に、オペレーションが簡略化され、運用の問題点なども分析しやすくなります。それから、外部のシステムと連動が可能になり、様々な可能性が広がります。WIFI通信が対応可能であり、監視カメラシステムと連動可能です。企業側のERPシステムとも連動が可能です。監視カメラシステムと連動が可能ということは、監視カメラシステムで現場の映像を遠隔で把握しながら、倉庫内のアイテムの状況も遠隔で把握できるということが可能になります。
おわりに
2回にわたって物流に非常に役立つ画期的なシステム無人運搬機AGVについてご紹介させていただきました。人工知能AI搭載の防犯カメラや家電などが続々と開発されて、人工知能との生活共存が現実的になってきていますよね。このようなシステムがどんどん普及していくということは、人の手があまりかからなくなってくるということです。私は、最初このAGVの様子を見た時に、ゾワッとしてしまいました。なんだかいよいよ人の仕事が淘汰されていくなぁと感じたのです。もちろん人の手が必要なことはまだまだありますし、最終的にシステムを操作したり判断したりするのは人です。一方、特に現代の生活に重要である物流業界は、人手が足りなかったり、厳しい労働環境が問題になったりしているので、AGVのようなシステムによって、そのようなことが改善されるということはとても素晴らしいことですよね。AGVのようなシステムが普及し、問題になっているような労働環境が改善されることに期待したいです。