画期的システム「物流自動化用無人運搬機」についてご紹介します!その①
ネットワークの普及により、自宅で買い物をしたり遠くのお店からお取り寄せを楽しんだりすることは今では多くの方がご経験のあることですよね。経済発展の鍵を握っているのが物流業界です。物流は非常に重要です。そこで今回は、物流に非常に役立つ画期的なシステム無人運搬機についてご紹介致します。
物流自動化用無人運搬機AGV
今までにコラムでも何度かご紹介させていただきました、セキュリティ企業世界ランキング1位であるHIKVISION社(ハイクビジョン社)。こちらは中国の企業なのですが、世界中のあらゆる企業と提携したりOEMを結んだりしている大きく発展している注目企業です。こちらが開発した無人運搬機。今までは、物流の倉庫では人が関わって荷物を仕分け、運搬していました。ところが、この無人運搬機はその名前のごとく、自動で荷物を仕分け、運搬してくれる画期的なものです。従来のやり方では、非常に効率が悪く時間がかかり、人件費や管理費などのコストも負担が大きく、自動化しても高投資をしなければなりませんし、フレキシブルさに欠け何か突発的な事が起こると、あらゆるところで人の介入が必要になりかえって時間もコストもかかってしまうという事が問題でありました。ところが、この無人運搬機はマルチタスクが可能であり、システムにデータ共有が可能な為、在庫の確認や新しい荷物の確認なども簡単にできます。
物流現代化における重要指標と目標は、需要変更に迅速に対応できる速度と能力があること、注文対応時間の短縮ができること、迅速且つ行き届いたサービスが提供できること、ローコストでハイパフォーマンスが実現できること、そして全体コストを全面に削減できることが求められています。
このAGVは、モノを作業者に自動的に運んでくることができ、受注次第直ちに対応可能な為、まとめて対応する必要が無くなることから「より速い」を実現し、時間の短縮ができます。そして、在庫商品の位置が自動的に振り分けられ、新品追加または商品変更時に、保管位置を自動的に更新が可能であり、地面に固定する構造等が必要ない為にシステム全体の移動又は増設が簡単にできます。これにより「よりフレキシブル」が実現。作業者の作業を最小限に抑えることで、1~3年間で投資回収可能で、さらに他社の自動化システムより遥かにコストが低く、コンベヤ等の運搬装置を設置する必要が無いので「より安い」が実現可能です。AGV単体が独立で作動可能であり、単体の故障が全体システムへ影響しない事と、システム全体の情報をサーバー側で全てのAGVに共有でき、自動的にエラーを対策可能ということから「より安定的」が実現可能となります。
AGVを運用するには上のようなシステムで構成されています。受注、材料・部品、会計、棚卸し等を管理するシステムERP。材料・部品・完成品等の動向を管理し、在庫の変化をモニターリングするシステムiWMS。AGVの作動管理を司るシステムRCS。具体的な任務を執行するユニットであり、自体の位置、電池残量、任務進捗状況等の情報を管理システムに報告するAGVです。それぞれがきちんとリンクし、稼働していることでスムーズな物流自動化が可能となります。中でも特にシステムの要となるのが、材料・部品・完成品等の動向を管理し、在庫の変化をモニターリングするシステムであるiWMSです。入庫管理、出庫管理、在庫管理などの商品管理や、棚と保管スペースの管理、保管場所の商品位置をビジュアル化し管理、データ分析まで幅広く対応します。iWMSについては、その②で詳しくご紹介していきますので、その②をご覧ください。