安心できる家庭用防犯カメラの選び方。優良防犯機器認定制度について
店舗や倉庫などに設置されている防犯カメラは、強盗や窃盗などの犯罪を未然に防ぐ役割を担っており、日本でも広く利用されています。最近では一般家庭でも防犯カメラを設置し、空き巣対策をしているところが増えています。
では、家庭で使用する防犯カメラはどのような基準で選べば良いのでしょうか?今回は、安心して使える家庭用防犯カメラの選び方と、公益社団法人・日本防犯設備協会が認定する「優良防犯機器認定制度」についてご紹介します。
家庭用防犯カメラを選ぶポイント
家庭を守るために防犯カメラを設置するだなんて大げさでは?と思う方もいるかもしれません。しかし、空き巣対策だけではなく、塀の落書きやストーカーなどのトラブルから家や家族を守る必要を感じている方も多くいます。このような事件が増えてきているため、誰にとっても全くの他人事とはいえなくなっています。
ここでは家庭用防犯カメラを選ぶポイントをお伝えします。
シーンを考えて選ぼう
一般家庭に防犯カメラの設置を検討する場合は、まず「どこを監視するか」、「どの時間帯に監視するか」を決めることから始めます。玄関や駐車場を監視するなら防水の屋外用カメラを選択します。室内監視用なら広範囲を撮影できるカメラは必要ありません。
撮影する時間帯も、カメラを選ぶ際のポイントです。夜間に撮影するなら、赤外線などで暗視できる機能付きのカメラや、少量の光で撮影できるナイトビジョンカメラが適しています。
リアルタイムで確認したいならネットワークカメラがおすすめ
防犯カメラは非常に高価なものから安価なものまで価格帯が幅広く、種類が豊富です。家庭用なら、最新型の高機能タイプにこだわる必要はないでしょう。
撮影した映像をスマートフォンなどで確認できるネットワークカメラなどは手ごろな価格で入手できるので、家庭には導入しやすいアイテムです。外出先から自宅の様子をチェックしたり、お子さまの帰宅を確認できたりと、家庭用としては十分な役割を果たしてくれるのではないでしょうか。
録画した映像を記録する方法をチェックしよう
購入したい防犯カメラのタイプが決まり、商品の目星をつけたら、その防犯カメラが録画装置につながなくても記録ができるタイプなのか確認をしましょう。
防犯カメラを購入した後になって、専用のレコーダーや配線の用意が必要だと気がつくと困りますよね。できるだけ手軽に防犯カメラを設置したい場合は、SDカード対応の防犯カメラを選ぶという選択肢もあります。
選ぶ際の基準!優良防犯機器認定制度とは
家庭に防犯カメラを設置する際、カメラ選びの1つの基準が「優良防犯機器認定制度」です。
この制度は、公益社団法人の日本防犯設備協会が、多くの防犯カメラの中から犯罪の抑止や犯罪者の特定に「効果的に機能する」と認めた機器にのみ、認定マークを付与している制度です。審査を通過するためには複数の厳しいチェック項目があり、フォーカス機能や逆光補正、解像度の高さや暗い場所でのカラー撮影など、防犯カメラとして必要な機能を備えているかどうかを確認しています。
「優良防犯機器認定制度」のマークを取得しているカメラなら、安心して使用できますね。
おわりに
今回は、安心して使える家庭用防犯カメラの選び方と、「優良防犯機器認定制度」についてご紹介しました。家庭用の防犯カメラを導入する場合は、限られた予算内で購入しなければならないため、高度なカメラは選びづらい場合があります。しかし、機能が不十分なカメラを設置しても、防犯効果が低いため、期待している効果が得られにくい面があるのです。
まずは、自身が防犯カメラに何を求めているかを考え、必要な機能を検討して、優良防犯機器認定制度の認定マークが付与されているカメラの中から選んでみてはいかがでしょうか。家庭の安全を守るためにも、防犯カメラ選びは妥協せずに行いましょう。