倉庫や自宅、オフィスを盗難から守る、空き巣が嫌う防犯対策5選
民家やマンション、オフィスを狙った空き巣に対しては、住人や管理者がそれぞれ防犯対策を考えて対処する必要があります。そのためには空き巣にとって、「手ごわいな」「侵入しづらいな」と思わせる工夫や対策が不可欠です。
今回は、空き巣対策に有効と思われる防犯対策を5つご紹介します。
防犯カメラの設置
大きな効果が期待できるポピュラーな防犯対策が、防犯カメラの設置です。
防犯カメラは、玄関や庭、マンションのエレベーターなどに設置されることで、犯人の行動を抑止する効果があります。防犯カメラの設置に関しては、目的や用途に合わせて的確に機種を選定し、設置場所を見極めることが重要です。
また、空き巣の手口や狙われやすい侵入ルートを分析することも、防犯カメラを設置する上で大切でしょう。効果的な情報の収集と防犯知識が必要とされるため、防犯設備士などの専門家のアドバイスを受けながら運用管理を進めていくことがベストです。
強力な鍵で防止
防犯効果の高い鍵に交換することも、犯罪のリスクを減らす方法の1つです。
空き巣は鍵のかかった家でも、バールなどを用いて強引に侵入を図ります。そのため、鍵を壊されても大丈夫なように2重、3重の防御壁を出入り口に設ける必要があります。
例えば、特殊工具で鍵を開けるピッキング犯には、表面が複雑なデザインになっているディンプルシリンダーや、磁石の性質を利用して明ける特殊な電子キーが有効です。また、玄関に取り付ける補助錠は、頑丈なリモコン式タイプだと簡単には壊せません。種類によってはブザー付き製品もあるため、空き巣にとっては手ごわいこれらのアイテムと組み合わせて使用しましょう。どんな空き巣犯も出入り口を強固にふさがれては太刀打ちできません。
警報装置
音を使った防犯対策もおすすめです。ドアを開けると同時に甲高いブザーやチャイム音などが鳴り響けば、犯人の侵入を防ぐことができます。これら音を使った防犯アイテムは、民家やマンションの空き巣対策のみならず、倉庫やオフィスでの盗難、車上荒らしにも有効です。
高機能な防犯製品に頼らず、触れると音がしやすい砂利を庭に敷き詰めるといった方法もあります。防犯対策用の玉砂利を庭に敷き詰めるなどの工夫をするだけでも、空き巣に対して心理的プレッシャーを与えることができるでしょう。
照明効果を使った防犯
暗くて目立たない場所は人目にもつきにくく、空き巣犯からすれば狙いやすいポイントです。その心理を逆手に取り、玄関前や家の前の通りを明るく照らすようにすれば、空き巣を威嚇する効果が高まります。
防犯用照明器具として代表的なものは、センサーライトです。ものや人の動きに反応して、周辺や特定スポットを照らす機能を持ち、被害を未然に防ぐ効果も期待できます。目立つところにセンサーライトを設置すれば、不審者の侵入防止にも役立つでしょう。
窓を強化
空き巣の常習犯であれば、住人に気付かれないように窓ガラスを壊して侵入します。窓からの侵入を困難にするには、格子窓の設置や保護フィルムの取り付けが効果的です。窓に貼るだけの防犯用保護フィルムは広く出回っているため、特に大がかりな工事の必要はありません。
これらの他にも補助鍵の取り付けや、警報装置の設置など、空き巣に犯行を諦めさせる方法はいくつもあるため、予算や目的に合わせた防犯手段を講じるようにしましょう。
おわりに
空き巣の犯行は夜間や深夜に行われるとは限りません。昼間に忍び込む窃盗犯もいます。防犯カメラやサーチライトを活用する場合であっても、昼夜問わず24時間態勢のセキュリティシステムで住居やオフィス、駐車場、物置や倉庫などを守る必要があるでしょう。
ご紹介した空き巣対策の他にも、防犯グッズの活用、警備会社や有志団体が行うパトロールなど、空き巣被害を防ぐ取り組みがあります。一人一人が高い防犯意識を持つことはもちろん、相互に連携することで、空き巣に大きなプレッシャーを与えることができるでしょう。