あなたのご自宅の防犯チェックをしてみましょう!~一戸建住宅編~
犯罪の多様化により、ホームセキュリティの強化を考えていらっしゃる方々が増えています。ホームセキュリティと一言で言っても、それぞれの環境や一戸建住宅か集合住宅か、居住人数や状況(常に人がいる、外出がちでいつも人がいない)などによっても対策は変わってきます。そこで今回は、戸建住宅にお住まいの方向けにご自身でしていただける防犯チェックをご紹介致します!
一戸建住宅の侵入手口と犯罪者心理
一戸建住宅の侵入経路はたくさんあります。1階の玄関から侵入、トイレの窓から侵入、掃き出し窓から侵入、2階でも安心はできません。ベランダの窓などから侵入されたりということもあります。特に都心などでは、住宅が密集していることが多いので隣の塀をたどって、よじのぼって侵入するなどは犯罪者にとっては簡単なことです。塀などで囲ってある住宅などは、周りから見通しがきかないのでさらに侵入しやすいのです。逆に見通しの良い住宅だからと言って安心はできません。最近の犯罪者は、いかにも泥棒という服装はせずに、ごく普通のサラリーマンの服装をしていたり、宅配便や工事業者を装っていたり、怪しまれないように巧妙なのです。犯罪者が侵入を諦める理由としては、防犯カメラが設置されていた、近所の人にジロジロ見られた、ドアや窓に補助錠が付いていた、犬がいて吠えられた、機械警備システムが設置されていた、窓に頑丈な面格子が付いていた、パトロール中の警官がいた、窓などに合わせガラスが入っているなど壊すのに時間がかかるのが明らかだった、と、いうのが主な理由のようです。また、侵入しようと試みてから2分を超えると8割近くの犯罪者が侵入を諦めることがわかっています。(参照:都市防犯研究センター)
チェックするべき点
では、どんな点をチェックすればいいのでしょうか。まずは玄関です。道路や周りからよく見えますか?ドアやドアの鍵は、簡単に破壊されないような材質になっていますか?最低2つ以上のロックがかかるようになっていますか?ピッキングなどが簡単にされないような鍵になっていますか?そして、窓です。道路や周りからよく見えますか?鍵は常に施錠してありますか?シャッターや雨戸が付いていますか?侵入が容易な窓には防犯合わせガラスを使用していますか?(防犯合わせガラスとは、2枚のガラスの間に柔軟で強靭な特殊中間膜を挟んで加熱・圧着したガラスで、ガラスを割ることはできても、中間膜が貫通を防ぐので破壊がとても困難です)それから、庭や柵、塀なども要注意です。植物が生い茂っていて隠れたり侵入後の様子が隠されるような状況になっていませんか?窓のそばに足場となってしまうような物を置いていませんか?塀が2階や3階などへの侵入の足場になっていませんか?
防犯対策をしましょう
チェックされてみた方は、結果がいかがでしたか?幸い今までに被害に遭われたことのない住宅でも、防犯上問題のある場合、安心できませんよね。鍵を常に閉めておく、不在の時にはシャッターを閉めておくなど、心がけ一つで対策できることも多くあります。しかしながら、家中のガラス窓を交換するのが難しいという方もいらっしゃると思います。防犯対策をしたいけれどもなかなか難しいという場合は、侵入されてしまいそうな場所に防犯カメラやセンサーライトを設置する、など防犯システムを導入することで防げる犯罪は多いです。基本的に犯罪者は目立つことを嫌います。防犯カメラが設置されていると、自分の姿を撮影されてしまうので証拠として残ってしまうため、たいていの場合は侵入を諦めます。それから、センサーライトなどは、深夜の防犯対策として非常に効果的です。ライトが点灯し光があたってしまうと目立ってしまいますよね。目立つようなことは避けたがる心理がありますので、効果的です。それらを併用するとさらに効果的に防犯対策ができます。
おわりに
今回は、戸建住宅にお住まいの方向けにご自身でしていただける防犯チェックをご紹介させていただきました。日頃の心がけや、犯罪者の心理を知っておくことなどで防げる犯罪は多いです。ただし、犯罪者の手口もどんどん巧妙になってきておりますので、不安な方や被害に遭われてしまった方などは、警察、防犯設備士などの専門家にご相談されることをおすすめします。