「物流自動化用無人運搬機AGV」の導入事例をご紹介します!
2回にわたり「物流自動化用無人運搬機AGV」についてご紹介してきました。そこで今回は、実際の導入事例についてご紹介致します。
HIKVISION自社工場
HIKVISION自社工場では、無人運搬機(AGV)800台以上を採用しています。倉庫、生産ライン等を含めて、12万平米のエリアをカバーすることが可能です。在庫品の商品30万点をリアルタイムに管理が可能となっていて、物流自動化による倉庫管理を無人化することに成功しています。今までのように作業者が商品を運びに行くのではなく、商品が自動的に作業場に運ばれる仕組みが実現しています。このような物流自動化により、著しい効果を発揮しています。具体的には、5万平米の完成品物流センサーにAGV 160台採用で、毎日1万箱以上の出庫が5000回対応可能。元の手作業より、人件費が58%節約、作業効率84%向上が実現しています。
文房具大手DELIの工場
ローラー式AGVを10台以上採用しています。6000平米、成型機70台をカバーすることが可能です。担当者はAGVシステムの導入がやりやすくて、生産にも影響しないゆえ、大満足とのことです。今後は、生産ラインだけではなく、倉庫の物流自動化に関しても前向きに検討希望されているそうです。
中国配達大手業者STO物流センサー
2000平米の倉庫エリアに小型AGVを300台採用しています。運搬の対象は5KG以内の荷物となっていて、送り状情報の読取、送り先の確認、荷物の分類、記録、追跡等を自動的に対応が可能です。AGVシステムの導入により、一時間で荷物2万件が対応可能とのことで、作業者も80人以上削減されたそうです。
IT大手NETEASEの通販向け物流センター
AGVの導入により、通常は数時間かかっていた手作業が数分間で対応することが可能になりました。荷重1000KG品種を採用し、1時間当たりの注文対応効率が元の手作業の3倍以上に改善されたそうです。
中国烏鎮インターネットコンファレンス
こちらは駐車場での活用事例です。2分間以内に自動駐車可能なシステムを実現しています。駐車スペースの利用率が40%増加したそうで、駐車精度誤差5mm以内とのことです。駐車場では、事故などの危険性が高いので、人が立ち入らなくて済むこの活用事例は日本でも導入を期待したいですね。
おわりに
今回は、「物流自動化用無人運搬機AGV」の実際の導入事例についてご紹介させていただきました。パナソニック中国と提携し、フォーラムで共同出展されるなど、世界各国での導入が広まっています。今の生活に物流は欠かすことができませんよね。このようなシステムが活用されて、問題となっている物流業界での悪環境での労働や、人手不足が改善されることを期待したいです。また、監視カメラ(防犯カメラ)やネットワーク、IoTなどの技術と連動させることにより活用方法が広がります。もっと開発が進み価格的にも一般的になってくると、福祉の世界などでも活用できることがたくさんあると思います。在宅介護でも、バリアフリーが条件にはなりますが、ベットの上でタブレットなどで操作すれば、必要なものを運んでくれるシステムなども現実的ですよね。現代の生活や状況などに合わせた活用事例が広まり、様々な可能性が出てくるということはとても希望の持てる未来が見えますね。このような最先端のシステムを目の当たりにすると、すごくワクワクします。昔、近未来のイメージで描いていたような「車が空を飛んでいる」ようなことがどんどん現実に近づいているような気がします。面白いシステムや技術があったら、またご紹介させていただきますね。