最近は街中の至るところに防犯カメラが設置されるようになりました。その理由は、防犯カメラを設置することによって、犯罪件数を減らす効果が期待できるからです。

しかしながら、防犯カメラの導入によって、具体的にどのような犯罪が防止できるのかわからない方も多いと思います。そこで今回は、防犯対策を考えている、防犯カメラの設置を検討している事業者さまのために、防犯カメラの設置で抑制できる犯罪や、設置によって犯罪件数が減った事例を紹介します。

防犯カメラの設置で抑制できる犯罪

防犯カメラの設置によって得られる効果は、犯罪の抑止と、犯罪発生時の証拠を残し事件解決に繋ぐことができることの2点です。

これらの効果を活かすことで、商品の万引きや駐車場・駐輪場の窃盗や暴行事件、公衆トイレで発生する犯罪、路上での強盗やひったくり、空き巣といった犯罪の抑制につなげられます。

防犯カメラの設置によって犯罪件数が減った事例

防犯カメラの導入が犯罪抑制や事件解決につながった事例をいくつか紹介します。

万引き

店舗内を見渡せる場所に防犯カメラを設置することで、万引きの抑制につなげられます。

最近の防犯カメラは非常に高性能になったため、万引きなどの素早い動作も鮮明な映像として残すことが可能です。そのため、犯行の一部始終はもちろん、犯人の顔なども鮮明に録画できますので、万が一万引きが発生した場合でも証拠として提出すれば、事件の早期解決につながるでしょう。

また、店舗内のお客さまが目視できる場所にあえて防犯カメラを設置し「この店はセキュリティが万全だ」と思い込ませることで、万引き抑制効果が期待できます。さらに、従業員による内引き抑制にもつながるでしょう。

駐車場・駐輪場の窃盗や暴行

車や自転車の死角になりやすい駐車場や駐輪場も、犯罪の温床になりやすい場所です。駐車場や駐輪場の様子を見渡せる場所に防犯カメラを設置することで、窃盗や利用者同士のトラブル抑制につながるでしょう。できるだけ死角になる場所ができないように、複数台の防犯カメラを設置しておくと安心です。

また、駐車場や駐輪場では深夜に犯罪件数が増えるケースが多いのですが、暗視カメラや赤外線センサーなどがついた高性能な防犯カメラを導入することで、暗闇の犯行現場も鮮明に録画することが可能です。さらに、駐車場では当て逃げの被害にあうお客さまも多いのですが、防犯カメラは24時間365日監視できるため、犯人の車種やナンバープレート、運転手の顔といった事件解決につながる証拠が残せます。

公衆トイレでの犯罪

公衆トイレは女性やお子さまが犯罪の被害にあいやすい場所です。特に公園などの公衆トイレは木々などの陰に隠れ、周囲から死角になる場所に設置されている場合も多く、犯罪の発生率が高くなります。

また、日本の公衆トイレの個室は、天井から足元までしっかり隠れる大きなサイズの扉がついている点が特徴です。これが、外部から内部の様子がわからず犯罪が発生しやすい理由のひとつといえるでしょう。

公衆トイレの出入り口や手洗い場付近、また出入り口とその周辺が見渡せる場所に防犯カメラを設置することで、犯罪の抑制が期待できます。犯罪防止のためには、不審者が公衆トイレに侵入することを未然に防ぐことが何より重要です。

よって、不審者が公衆トイレの周辺で、犯行前の下調べやシミュレートをしている段階から監視することが必要不可欠といえます。

路上での強盗やひったくり

路上の様子を見渡せる場所を中心に防犯カメラを設置しておくことで、強盗やひったくりといった犯罪の抑制にもつながるでしょう。カメラが複数台設置してあることが明確にわかる場所では、犯人が犯行に及ぶ可能性は低くなります。

また、万が一強盗やひったくりが発生した場合でも、犯行の一部始終を録画できていれば、犯人を特定し事件の早期解決につなげることが可能です。そして、夜間の犯罪の様子も鮮明に録画できる点も、防犯カメラを設置する大きなメリットだといえるでしょう。

空き巣

戸建てやマンションの空き巣対策としても、防犯カメラの設置は有効です。

空き巣は事前に現場の下調べに来るケースも多いため、防犯カメラに不審者が映っていれば空き巣を未然に防げる可能性もあるでしょう。また、防犯カメラが適切な場所に複数台設置してあることで、不審者に「ここ防犯対策がされているから止めよう」と思わせることができれば、なおよいでしょう。

戸建ての場合は、玄関に来た人の顔が映る場所やベランダ、勝手口に防犯カメラを設置すると効果的です。

一方、マンションの場合は、エントランスやエレベーター内部を一望できる場所と、郵便物を受けとる場所や宅配ボックス周辺、階段などへの設置がおすすめです。

防犯カメラは防犯対策の鉄板ツール

防犯カメラは「監視している」という犯罪を未然に抑制する効果と、証拠を録画することで事件の早期解決につなげられる点がメリットです。そのため、あらゆる場所における犯罪抑制につながる効果が期待できます。まさに、防犯カメラは防犯対策の鉄板ツールといえるでしょう。

これから防犯対策を導入する事業者さまは、まずは防犯カメラの導入から検討してみてはいかがでしょうか。