防犯カメラを設置する時に気を付けること
防犯カメラを設置する理由は様々あります。防犯の為に設置する場合が多いですが、防犯の為に設置したはずが逆にトラブルになってしまうケースがあるそうです。そこで今回は、防犯カメラを設置する時に気を付けることについてご紹介致します。
防犯カメラを設置する場所
防犯カメラを設置する場所は、自宅から商業施設、コンビニエンスストア、飲食店、銀行、会社、工場、ビル、公共の場、駅、空港など様々ですね。例えば、駅や空港に防犯カメラが設置されている場合は防犯上の理由で設置されているのだろうなということはたやすく推測できますね。同じように自宅の玄関や駐車場に設置する場合も、防犯上の理由で設置されているのだろうなと推測できます。しかしながら、場合によってはトラブルに発展してしまうことがあるのです。
プライバシーの侵害?
例えば、一戸建て自宅の玄関に防犯カメラを設置します。通常、その撮影範囲は玄関に人が出入りする範囲を撮影したいので、撮影したい範囲がきちんと撮影できるように防犯カメラを設置します。しかし、設置場所やレンズの種類によっては、向かいの家の玄関や窓が写りこんでしまったりする場合があります。すると、それはプライバシーの侵害となってしまいます。最近の防犯カメラは画質が良くなり鮮明に撮影できるので、お向かいの家の玄関や窓の中まで撮影できてしまうことがあります。会社の社内に防犯カメラを設置する場合、個人のパソコンの画面や携帯電話の画面なども撮影できてしまうこともあります。それも個人所有の携帯の画面まで撮影できてしまうのはプライバシーの侵害にあたる可能性があります。
防犯カメラを設置する時に気を付けること
防犯カメラを設置する際には、何の目的で設置しているのかを明確にする必要があります。明らかに防犯の為とすぐにわかるような場合は大丈夫なのですが、防犯以外の用途で設置する場合や、明らかに個人のプライバシーを侵害してしまう可能性のある場合などは、本人に明示しなければなりません。防犯カメラに記録された個人の画像は、特定の人物を識別することができる個人情報であり、「個人情報の保護に関する法律」に定められている個人情報として保護の対象となっています。防犯カメラは、犯罪の防止を目的とするものですが、プライバシーや個人情報の取り扱いには十分に留意することが必要となります。個人情報保護法では、利用目的をできる限り限定し、その目的外で個人情報を取得することは違法とされています。そのため防犯カメラを設置する場合、防犯カメラで撮影していることとその映像を利用する目的を公表する必要があるのです。それから、プライバシーの侵害に配慮した便利な機能もございます。プライバシーマスク機能という機能です。例えば、お向かいの家の玄関がどうしても写り込んでしまう場合、その部分だけを黒くマスキングすることができます。会社の社内に設置する場合、個人のPCの画面をマスキングすることも可能です。そのような機能も上手に活用すれば、トラブルは防げます。
おわりに
今回は、防犯カメラを設置する時に気を付けることについてご紹介させていただきました。防犯カメラは年中無休24時間ずっと撮影をしなければ意味がありませんよね。しかしながら場合によっては人のプライバシーを侵害してしまったり、多くの個人情報を得ることができてしまう場合もございます。利用者がプライバシーに配慮しながら正しい利用をするようにしなければなりませんね。