IoTとAI
最近よくIoTという言葉を耳にしませんか?インターネットが普及し、様々なモノが進化を遂げています。それからAI家電と呼ばれる家電が登場したり、人工知能を搭載した様々なモノも登場しています。そこで今回は、IoTとAIについてご紹介します。
IoTとは
IoTとは「Internet of Things」の略で、モノのインターネットのことです。パソコンやスマホなどの情報通信機器に限らず、すべての「モノ」がインターネットにつながることで、皆さんの生活やビジネスが根底から変わるというのです。「モノ」というのは、実際に見ることができて、触ることができる物質的な「モノ」の他にも、自然現象や人間や動物の行動などあらゆることの情報を可視化、データ化した「モノ」も含まれます。これらの「モノ」がIoTつまりモノのインターネットにより、植物が「喉が渇いたよ」、家電が「ご飯を作るよ」などのように、操作したり状態を知ることができるようになるというように活用されています。ビジネスから日常に至るあらゆることにおいてIoTは実現可能です。
AIとは
AIとは、人工知能のことです。わかりやすく言うと、人間の脳が行っている推測や判断などをコンピューターが模倣することです。AIも人間と同じように学習しなければ推測や判断などをすることはできません。AIにもパターンや知識を学習させるとそれを元に推測や判断をするようになります。映画でAIロボットが学習しすぎて感情を持ってしまうという映画がありましたね。感情は人間などの生き物特有のものですが、AIロボットも学習をすればこのような場面は悲しいとか嬉しいとかの感情を表現することは可能です。
セキュリティとIoTとAI
セキュリティ業界では、IoTやAIといったインターネットや人工知能などを搭載した製品が次々と開発されています。また従来の防犯カメラにネットワークを接続することで様々なソリューションに活用することができます。今後のセキュリティ業界ではIoTやAIの技術と組み合わせて仕組みを作ることで、あらゆることが可能になると言われています。先日も、警視庁が隅田川の花火大会で人の流れをAIに学習させるという実証実験が行われたそうです。2020年に開催される東京オリンピックに向けて、AIを搭載したセキュリティシステムの実用化が急務とされています。大勢の人が集まる場所では、人だけの監視では監視しきれません。ですから、AIを活用したセキュリティにより、異常をすばやく感知し追跡することができれば安全性もより高まります。すでに実用化が可能なシステムはたくさんできているので、期待が高まります。
おわりに
今回は、IoTとAIについてご紹介させていただきました。IoTもAIも様々な業界での実用化が期待されています。特にセキュリティ業界では、世界中でテロ対策としてAIを活用したセキュリティシステムの普及が急ピッチで進められています。また医療業界でも、深刻な人手不足と医師たちの過酷な労働環境改善の為にAIを活用したシステムの普及が求められています。このように多くの場面での活用が期待されています。それと同時に、技術に追いついた法整備も必要です。IoTやAIを活用した技術では膨大な量の情報が利用されることになります。正確性はもちろんのこと、その情報の管理方法についても厳重にしておかなければ、悪用されてしまったり、ハッキングにより重大な機密情報が盗まれてしまうという事故も起きかねません。ですから、利用する側もリスクを十分に理解してマナーを守って正しく利用することが大切ですね。