防犯設備士による、防犯カメラ設置に関するお役立ち情報

機能の豆知識

1台で全方位を撮影！360度監視が可能な防犯カメラの機能や活用場所

防犯カメラと聞くと、天井からぶら下がっているボックス型のカメラを思い浮かべるかもしれません。しかし防犯カメラの種類も多様化していて、ドーム型のカメラなどもあります。

ドーム型の防犯カメラは、従来のボックス型と異なり、1台で360度の撮影が可能です。360度撮影により、気になる場所を重点的に監視したり、監視対象以外の場所に注意を払ったりするなど、さまざまな角度から対象となる空間を監視できます。

今回は、360度全方位撮影が可能なドーム型防犯カメラについてご紹介します。

360度監視ができる防犯カメラの注目の機能

360度全方位撮影が可能なドーム型防犯カメラの登場により、複数台のカメラが必要だった広範囲の撮影を、1台のカメラで行えるようになりました。

360度全方位撮影に加えて、「ビューイング機能」や「4K高解像度撮影」など、ドーム型防犯カメラはさまざまな機能を搭載しています。

ドーム型防犯カメラで1番のおすすめの機能は、1台で360度の撮影ができることです。

従来のボックス型の防犯カメラでは、死角をつくらずにすべての場所を監視しようとすると、防犯カメラを複数台設置しなければなりません。そのため導入コストやランニングコストが大きくなり、利用者にとっては大きな負担となっていました。

360度全方位撮影が可能なドーム型の防犯カメラは、1台用意すれば死角をつくらず監視できるため、設置に際して掛かる費用を抑えることができます。

ドーム型防犯カメラには、撮影した映像をいろいろな方式で閲覧できるビューイング機能が付いています。

360度全方位撮影では、魚眼レンズが使われることが多いです。そのため、撮影した映像は円形の魚眼映像として映し出されます。

カメラによっては、魚眼映像を180度毎の2つのパノラマ映像として閲覧できます。また複数台のカメラで撮影したように、映像を複数の画面に分割して出力する機能などもあります。

最近では、フルハイビジョンよりもさらに鮮明な映像を撮影できる4K高解像度撮影に対応した全方位型防犯カメラも登場しています。

防犯カメラを設置する際は、室内全体を監視するカメラと、人の出入りを把握するカメラの2台が必要になることがあります。4K高解像度撮影に対応した全方位型防犯カメラは、人物の顔も鮮明に撮影できるため、1台の全方位型防犯カメラで室内全体の監視と人の出入りの把握が可能です。

360度全方位撮影が可能な防犯カメラは、パーティションで区切られているオフィスや、広いスペースを持つ大型の店舗や工場など、死角ができやすいさまざまな場所で活用されています。

ボックス型の防犯カメラではどうしても死角ができてしまうところのほか、全スペースを監視しようとすると多大なコストが掛かってしまう場所には、360度全方位撮影可能な防犯カメラの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

360度全方位撮影が可能なドーム型の防犯カメラは、低予算で高水準の監視を実現しました。現在は360度全方位撮影が可能な防犯カメラの種類も増えて、今回紹介した機能以外にも、より多彩な機能を装備したモデルもあります。

価格も機能に応じて数万円～数十万円と幅広くなっているため、全方位撮影可能なドーム型防犯カメラの導入をお考えの方は、設置目的に応じて必要な機能を備えている防犯カメラを選ぶと良いでしょう。また、複数の製品を価格や機能、外観などのポイントで比較検討して、設置場所に適した防犯カメラを選んでくださいね。