顔認証カメラシステムを利用した最新の導入事例
生体認証が活用される場面が増えてきました。中でも、指紋認証は当たり前のようになっていますね。それから、顔認証カメラシステムも非常に身近になっています。携帯の認証が顔認証だったり、マンションのエントランスなども顔認証で解錠されるという事例が急増しています。そこで今回は、顔認証カメラシステムを利用した最新の導入事例をご紹介します。
空港での遅延を防ぐ為の顔認証カメラシステム
空港で顔認証カメラシステムを導入しているのは国内だけでも4空港あります。主に、顔認証技術を活用した出国帰国手続きの運用で日本人が対象となり、機械がパスポートの画像と顔を照合し、一致すると自動でゲートが開く仕組みになっています。利用者がパスポートをかざすと、内蔵カメラが顔を撮影し、本人と認識されればゲートが開きます。認識の精度は上がっており、マスクや帽子、サングラスを外せば、ほぼ間違いなく認識するということです。混雑緩和の為に導入されましたが、さらに顔認証カメラシステムを飛行機遅延の為に導入した空港があるようです。乗客は顔認証カメラシステムにパスポートと顔を登録。空港内には複数の顔認証カメラが設置されており、登録された乗客がそこを通過することでおおよそどの位置にその乗客がいるのかがわかる仕組みになっています。搭乗時間に間に合わない場合、空港会社から空港内に乗客の呼び出しがされますよね。その場合、乗客がどこにいるのか把握ができていれば大幅な遅延をしてしまうことを避けることができます。職員がタブレットで乗客の位置を確認することができるそうです。
顔認証システムで支払い
監視カメラ大国と言われる中国ですが、街中のあらゆるところに監視カメラが設置されているので、犯罪や事故が起きた時の検挙率が非常に高く宇なっているそうです。よって、結果的に犯罪が減少しています。そんな中国では、買い物をした時の支払いも顔認証カメラで行われるようになっています。顔認証カメラで認証され本人確認が行われると、支払いが完了。カードも現金もいらなくなるということです。このシステムは、日本のコンビニなどでも導入が検討されています。
顔認証カメラシステムを導入する際の課題
このような顔認証カメラシステムには、懸念の声も上がっています。空港の遅延を防ぐ為の顔認証カメラシステムについては、プライバシーが無いという意見もあるようで、空港運営側は、この仕組みに登録することを拒否できる仕組みも必要だと検討しているとのことです。日本では個人情報保護法のもとにプライバシーは侵害されるべきではないとされています。一部には便利なシステムであっても、余計な監視ととらえてしまう人もいるのは事実です。技術開発が進められていると同時に、時代に合った法整備もされなければなりませんね。
おわりに
今回は、顔認証カメラシステムを利用した最新の導入事例についてご紹介させていただきました。非常に身近になっている生体認証。確実な本人確認ができるので、確認する側にもされる側にもメリットがあります。しかしながら、個人の情報を登録するということに不安を覚える人もまだまだ少なくありません。個人を特定できる情報は個人情報とされますので、生体の情報も個人情報保護法で守られています。便利な仕組みも、プライバシーにも配慮した仕組みでなければいけません。そして、ビッグデータ時代ですがそのデータの管理にもハッキングや情報流出のリスクがあります。これから導入事例が増えるとまた課題がでてくるでしょうから、最新の導入事例や課題などまたご紹介させていただきますね。