雨ニモマケズ風ニモマケズ台風ニモマケズ!防犯カメラの強度について
防犯カメラを設置する場所は、屋内、屋外と様々ですよね。設置する場所によって、その環境が違ってきます。温度、湿度、風が吹く場所、雨の当たる場所、太陽の光が当たる場所、その環境はそれぞれ違いますよね。そこで今回は、防犯カメラの強度についてご紹介します。
防犯カメラの設置環境
防犯カメラを設置する場所は様々ですね。個人のお宅であれば、玄関先、駐車場、駐輪場、窓のある場所、室内、マンションであれば、ゴミ置き場、エントランス、駐輪場、駐車場、階段、エレベーター、エレベータホール、メールボックスホールなどに設置します。工場に設置する場合もありますし、資材置場に設置する場合もありますし、駅や公共の場所、公園、道路、商店街、ビル、設置場所は多岐に亘ります。その為、どんな場所に設置しても耐えうるようになっていなければなりません。屋外では、風も吹きますし、雨や雪も降ります。風でホコリが飛んできますし、直射日光が当たるかもしれません。鳥や動物がカメラの上に乗るかもしれませんし、手の届く場所では人がいたずらしたり、犯人が壊そうとするかもしれません。夏には気温が高くなりますし、冬には気温がとても低くなります。それらを想定して防犯カメラは製造されています。
防犯カメラの防塵防水性能「IP」について
屋外に設置する場合、風や雨、台風などにさらされる可能性がありますよね。ですので、屋外に設置する防犯カメラには防塵防水性能が必須となります。防塵、防水性能については、「IPコード」と言われる規格で表します。これは、IEC(国際電気標準会議)で策定されたIEC60529を元にJIS(日本工業規格)によってローカライズされた物を指し、正式名称を『電気機械器具の外郭による保護等級』と言い、『JIS C 0920』として規定されています。IPの後に続く数字がその等級を表していて、一つ目の数字が防塵性能を、二つ目の数字が防水性能の等級を表しています。防塵性能については、0から6まであり、6が防塵性能が最も高いです。防水性能については、0から8まであり、7は「一時的に水に沈めても有害な影響が生じる水の侵入がおきない」とされ、8はさらに「継続的に水に沈めても有害な影響が生じる水の侵入がおきない」とされ、8が最も防水性能が高くなります。水中に入れる可能性を考慮しない場合、一般的には「IP66」以上が屋外での設置に問題ないとされています。
防犯カメラの耐衝撃性能「IK」について
人の手の届く場所や、鳥などが乗る可能性のある場所に防犯カメラを設置する場合、簡単に壊れてしまっては困りますよね。そこで、防犯カメラには耐衝撃性能があります。耐衝撃性能については、「IK」という規格で表します。これは、IEC62262で規定されている電気機器筐体の耐衝撃性能を表す保護等級になります。IKの後ろに続く数値が大きくなるほど、大きな衝撃に耐える事が出来、落下試験やハンマーによる打撃で衝撃に対する強さを測定しています。0から10まで等級がわかれていて、10は、「40cmの高さから落下してくる5Kgの衝撃に耐える」とされています。
おわりに
今回は、防犯カメラの防塵防水性能、耐衝撃性能についてご紹介致しました。せっかく防犯カメラを設置したのに、すぐに壊れてしまっては困りますよね。また、防犯の為に設置したのに簡単に壊されてしまってはさらに危険な状況を招きかねません。防犯カメラには様々な性能があります。設置する環境によって、必要な性能を有している防犯カメラを選びましょう。各メーカーのカタログに、それぞれの機種の性能が記載されていますので、ご参考になさるといいですね。