防犯カメラ映像を自動で綺麗に調整してくれる機能をご紹介します!
防犯カメラを設置する場所はいろいろな場所がありますよね。屋外だったり屋内だったり陽があたる場所だったり、あまり光の入らない場所だったり。海沿いや川沿いに設置される場合もあります。このような様々な環境に設置する防犯カメラは、その環境にも適応できるような機能があります。そこで今回は、防犯カメラ映像を自動で綺麗に調整してくれる機能についてご紹介します。
ホワイトバランス
ホワイトバランスとは画像の色味を調節し、できるだけ人の目で見た時と同じようにする機能です。太陽の光や曇りの時、蛍光灯や白熱灯など光はそれぞれ色合いが少しずつ違っています。それぞれの環境で撮影すると、青みがかった白、赤みがかった白などのように違いがあります。そのような色の違いを物理的に数値化したものを色温度と言います。色温度はK(ケルビン)という値で表されます。例えば、日中の太陽光は5500K、曇りの日の屋外は7000K、晴天の空の下は12000Kのように表されます。数値が小さい(色温度が低い)程、赤みを帯びて赤っぽく写ります。数値が大きい(色温度が高い)と青っぽく写ります。それを、人の目で見た時と同じような色味に調節するのがホワイトバランス機能です。これは防犯カメラだけでなく、多くのデジタルカメラや携帯のカメラなどにも搭載されています。
逆光補正とワイドダイナミックレンジ
防犯カメラを設置する場所によっては、逆光になってしまったり時間によって直射日光があたる場所であったりします。普通の写真撮影のように、場所を移動したり向きを変えたりするわけにはいかないですから、たとえ逆光になってしまう場所であっても撮影したい範囲を撮影できる場所に設置しなければ意味がありませんよね。そんな時には、逆光補正やワイドダイナミックレンジのような機能が役立ちます。逆光補正は、逆光の影響で黒くつぶれて見えてしまうのを補正し見えるようにします。一方、ワイドダイナミックレンジはシャッター速度を変えて暗い被写体と明るい被写体を撮影し、それぞれの画像をデジタル合成することで、黒つぶれも白飛びもしていない鮮明な映像を作り出す機能のことです。このような機能によって、逆光や直射日光があたってしまい撮影しずらい場所でも鮮明な画像を撮影することが可能です。
デジタルノイズリダクション(DNR)
デジタルノイズリダクション(DNR)機能は、映像に混在するノイズをデジタル処理によって低減させる機能です。ノイズが減り映像が綺麗になるだけでなく、無駄な録画データの増大を防ぎスリム化してくれるという効果もあります。動きに対して有効な2DNR(空間的にノイズを特定し除去)と、静止に対して有効な3DNR(時間的にノイズを特定し除去)の種類があり動画静止画どちらにも対応します。防犯カメラでは、動いているものや人を撮影することが多いので非常に有効な機能です。
おわりに
今回は、防犯カメラ映像を自動で綺麗に調整してくれる機能についてご紹介させていただきました。様々な環境での利用に対応できるようないろいろな補正機能がありますね。最近では、スマートフォンにアプリをいれて写真撮影することが流行っていたりしますよね。自動で美肌になるように調整して撮影してくれるアプリなんかも人気がありますが、これらも自動で色のバランスを調整する機能を利用したものです。デジタル技術が進み、このような補正機能が気軽に利用できるようになりました。防犯カメラの撮影は人が撮影しているわけではないので、自動で調整されて鮮明な映像を撮影できることが必要です。防犯カメラを設置する際には、設置する場所の環境によってどういう機能が必要なのかを見極めることが有効活用への近道です。