防犯カメラは防水ですか?
週末には九州がいよいよ梅雨入りするかもしれないそうです。ジメジメする季節がやってきましたね。梅雨の時期の過ごし方次第では、夏バテをしやすくなったりもします。人間の体は水分が多く、湿気に大きな影響を受けると言われています。梅雨の時期に特に体調が良くないという方は、冷たいものを控え、とうもろこしや小豆、はとむぎなどを食べて体の余分な水分を排出しやすくしたり、温かいお風呂でよく温まって汗をかいたりするなどの養生が効果的です。人間はこのように環境によって体や気分が影響を受けることがありますが、防犯カメラはどうでしょう。特に屋外に設置している防犯カメラは、今の時期などは毎日雨にあたっていることになりますよね。機械が水にぬれるとやはり壊れやすくなるのでしょうか。そこで今回は、雨や台風などによって防犯カメラは影響を受けるのかどうかご紹介します。
屋外に設置する防犯カメラ
防犯カメラは屋外に設置することが多くあります。住宅の玄関先や壁、ビルのエントランスや壁、屋外駐車場、駐輪場、路上の街路灯やポールなどに設置されています。屋外に設置されている場合、多くの環境の変化にさらされることになります。例えば、季節によって気温が変化しますし、雨の日には、雨に降られ濡れてしまいますし、台風の日には雨にも風にもさらされます。風の強い日には、塵やほこりが風にのってとんできて、防犯カメラに付着してしまうことがあります。雪の日には、防犯カメラに雪がつもってしまうこともあります。このように、防犯カメラは常に様々な環境の変化にさらされています。
防塵防水機能
そのような環境の変化にさらされてすぐに壊れてしまっては、困ってしまいますし、防犯カメラとして機能を果たしません。雨が降るたびに、強風がふくたびに、取り外すわけにはいきませんものね。防犯カメラは24時間ずっと監視できてこそ、防犯設備として効果が発揮されます。そこで、防犯カメラには便利な機能があります。特に屋外に設置される防犯カメラには、様々な環境の変化を想定しそれに耐えられるような機能がついています。特に今のような梅雨の時期には、必ずついていなければ屋外に設置することができない機能があります。それは防塵防水機能です。屋外に設置する防犯カメラには防塵防水性能が必須となります。防塵、防水性能については、「IPコード」と言われる規格で表します。これは、IEC(国際電気標準会議)で策定されたIEC60529を元にJIS(日本工業規格)によってローカライズされた物を指し、正式名称を『電気機械器具の外郭による保護等級』と言い、『JIS C 0920』として規定されています。IPの後に続く数字がその等級を表していて、一つ目の数字が防塵性能を、二つ目の数字が防水性能の等級を表しています。防塵性能については、0から6まであり、6が防塵性能が最も高いです。防水性能については、0から8まであり、7は「一時的に水に沈めても有害な影響が生じる水の侵入がおきない」とされ、8はさらに「継続的に水に沈めても有害な影響が生じる水の侵入がおきない」とされ、8が最も防水性能が高くなります。水中に入れる可能性を考慮しない場合、一般的には「IP66」以上が屋外での設置に問題ないとされています。
おわりに
今回は、雨や台風などでも安心して使用できる防犯カメラの機能についてご紹介させていただきました。今のような梅雨の時期に毎日雨にさらされていても、防塵防水機能のおかげで安心して使用できることがわかりましたね。このように環境に変化があったとしても、それに対応できるように防犯カメラには様々な機能があります。ところが、どの防犯カメラにも必ずこれらの機能がついているわけではありません。防犯カメラを設置する際には、設置場所の環境に適した機能を持った防犯カメラを選ぶことが重要ですね。