防犯カメラの画素数はどのくらいを選べばいいの?
現在では、4K放送が当たり前になってきましたが画質についてそれぞれどのくらいの違いがあるのかご存じでしょうか。そこで今回は、防犯カメラの画素数についてご紹介致します。
画素数とは?
メガピクセルという言葉聞いたことありますか?デジタルカメラや、防犯カメラなどの画素数を表す表現です。メガピクセルというのは、「100万ピクセル」という意味です。デジタル画像の情報の最小単位である画素(ピクセル)が、1枚の画像につき100万個以上使用されているということです。 または、そのような画像が撮影可能な、100万個の撮像素子を搭載したカメラの性能を表す表現としても使われます。
家庭用防犯カメラの主流はフルHD
フルHDとは、縦横の比率が16(横):9(縦) 、画素数は約210万画素。画素数は、アナログカメラよりメガピクセルカメラよりフルHDカメラとなりますので、画素数の高いフルHDが一番綺麗な画質となります。フルHDの場合、ワイドにも対応でき画素数が高いのでとても綺麗に撮影ができますし、画像や映像を拡大しても比較的綺麗な状態で画像や映像を確認することができます。家庭用防犯カメラの場合は、フルHDで充分に撮影することができます。ただし、画素数が高いということは、それだけデータ量が多いということになります。既存にアナログカメラを設置されていて、フルHDにカメラの入れ替えをする場合、防犯カメラの映像を録画するレコーダーの、容量を確認することが大切です。既存のアナログカメラの映像を録画していたレコーダーの場合、フルHDにすると録画できる期間が短くなってしまうので、必要に応じてハードディスクの容量を大きくすると良いでしょう。
映像圧縮技術によって4K導入も可能に!
フルHDでも充分に撮影ができますが、4K映像が当たり前になってきていますので、実際に犯罪の被害に遭われて防犯システムを検討される方や企業などはより綺麗な映像で撮影したいという場合も多くあります。映像の画素数が多くなるということはそれだけデータ情報量が多くなるということです。多くのデータ情報量を処理するには、それだけコンピューターの負荷がかかりますので処理能力が高くなければいけません。また、防犯カメラシステムの場合は、撮影した映像を録画する必要がありますので多くのデータ情報量を記録する必要があります。記録するハードディスクの容量が大きいものでなければ撮影した映像を録画することはできません。ハードディスクの容量が大きくなければいけないということは、それだけコストがかかります。そのようなことから今までは4K8K対応防犯カメラの一般家庭への普及は難しいものでした。ところが、映像を圧縮する技術が開発され防犯カメラシステムにも対応する機種が増えたので、4K8K対応の防犯カメラが一般家庭用としても普及可能になったのです。映像圧縮技術であるH.264とは、2003年5月にITU(国際電気通信連合)によって勧告された、動画データの圧縮符号化方式の標準の一つです。ISO(国際標準化機構)によって動画圧縮標準MPEG-4の一部(MPEG-4 Part 10 Advanced Video Coding)としても勧告されています。従来広く用いられてきたMPEG-2に比べ、H.264を用いると同じ画質なら半分程度のデータ量で済むよう改良されています。そしてさらに、H.265も登場しました。H.264 は、MPEG-2の2倍の圧縮率を実現していますし、さらにH.265 は、MPEG-2の4倍の圧縮率を実現しています。つまり、H.265はH.264の半分程度のファイルサイズやビットレートで同等の画質を実現することが可能です。
おわりに
今回は、防犯カメラの画素数についてご紹介させていただきました。一般のご家庭ではまだまだ当分フルハイビジョンが主流となるでしょう。しかしながら、お客様の防犯カメラの設置理由によってはより良い画質でより鮮明に撮影することが必要な場合もございます。その場合でも、圧縮技術の発達により4Kの導入が現実的になっています。設置する目的や状況などお客様のご希望に合った画素数を選ぶことをオススメします!