防犯カメラの仕様書に出てくる用語についてご紹介します~その①~
携帯電話、パソコン、テレビ、炊飯器、洗濯機、電子レンジなど、何か機器を選ぶときにはカタログを参考にしたりしますよね。防犯カメラやレコーダーにもカタログはあります。さらに、詳細が書かれているものを仕様書と言います。日常にはあまり目にすることはないかもしれませんが、仕様書に出てくる用語を知っていると、防犯カメラの特性がわかり、選ぶときの参考になります。そこで今回は、防犯カメラの仕様書に出てくる用語についてご紹介致します。
型番
型番とは、防犯カメラのメーカーや種類を見極めるための名前のようなものです。記号や数字などで構成されます。
有効画素数
カメラに搭載された撮像素子のうち、実際に利用される素子の数のことです。(撮像素子とは、映像センサーやイメージセンサーなどとも呼ばれます。基本的には製造メーカーやセンサーの型番(型番から開発年月が分かります)、サイズ、CCDかCMOSの種別などが記載してあります。(例:5メガピクセル CMOS))有効画素数を見れば、フルハイビジョンとか4Kとかどのくらいの画質なのかを知ることができます。
レンズ
これはレンズの種類を表します。例えば、「2.8 ~ 12 mm 電動バリフォーカルレンズ」と書かれていると焦点距離が2.8 ~ 12 mmの電動でズームフォーカスしてくれるレンズということになります。
最低照度
照度とは、明るさのことです。ルクス(Lux、略記号はlx)という単位で表されます。それは実際の光の量ではなく人間の目によって感じる光の供給を測定するものというところがポイントです。数字が大きいほど明るく、逆に小さいほど暗くなり、0ルクスは完全な暗闇を指します。例えば、真夏の晴天時では10,000lx以上、曇りの日の屋外では約5,000lx、一般事務所の蛍光灯下の室内では約300~800lx、屋内の非常階段では約30~70lx、公園・路地等の街灯では約1~5lx、満月の月明かりでは約0.01~0.1lxなどが目安となっています。防犯カメラの最低照度とは、そのカメラが撮影をするために必要な最低限度の明るさのことを指します。最低照度の数値が低ければ低い程、暗い中でも撮影をすることができます。例えば、夜間の監視にも適している赤外線カメラの最低照度は0ルクスです。人の目には見えない「赤外線」を発して撮影するので全く光のない場所でも撮影が可能です。他に、暗い場所でも撮影が可能なのが高感度カメラです。高感度カメラの最低照度は1ルクス未満(0.1~0.002ルクス)となります。超高感度カメラでも~0.00001ルクスと最低照度がとても低く設定されていますが、赤外線カメラのように全く光の無い場所で撮影することはできません。ただし、開発が進み最近では、月明かり程度の明るさでもカラーでしっかりと撮影できる高感度カメラなども販売されています。
シャッタースピード
シャッタースピードとは、シャッターが開いている時間のことです。 シャッタースピードは1秒、1/2秒、1/4秒・・・1/250秒、1/500秒のように表します。 シャッタースピードを速くすると、光が撮像素子にあたる時間は短くなり、シャッタースピードを遅くすると、光が撮像素子にあたる時間は長くなります。
フレームレート
フレームレートは、動画において、単位時間あたりに処理させるフレーム数(静止画像数、コマ数)のことを言います。 通常、1秒あたりの数値で表し、fps(英: frames per second=フレーム毎秒)という単位で表します。 映像に対するサンプリング周波数とも言え、単位にヘルツが使われる場合もあります。
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