防犯カメラのデータ管理について
防犯カメラを設置すると撮影した映像を録画します。防犯カメラは24時間365日ずっと撮影をしますから、その録画データはどんどん増えていきます。そこで今回は、防犯カメラで録画したデータの管理についてご紹介します。
HDDとSD
最も一般的なデータ記録は、録画機であるレコーダーに内臓されているハードディスク(HDD)に録画します。ハードディスク(HDD)の容量は様々で、設置している防犯カメラの台数によって容量を決めるのが一般的です。一般的な家庭用の防犯カメラの場合は2TBもしくは4TBくらいのハードディスク(HDD)に記録します。防犯カメラの台数や画素数などの条件によってもハードディスク(HDD)の容量が一杯になる時間は違ってきます。容量が一杯になった場合は、古いデータから上書きしていくのが一般的です。ハードディスク(HDD)の他に、SDカードに映像を記録していく防犯カメラがあります。(SD記録装置一体型カメラなど)SDカードの場合は、ほとんどがハードディスク(HDD)よりも容量が少ないので、台数が多い場合や解像度などが高い場合など多くのデータ量が必要な状況には向いていません。HDDの場合もSDの場合も、消耗品ですので、破損や故障の恐れがあります。定期的にきちんと録画されているか確認をすることが必要となります。そして、データを上書きする場合でも一定の期間が経過したら、新しいHDDやSDに交換が必要です。
クラウドサービス
ハードディスク(HDD)やSDカードでの管理以外に、最近多いのはクラウドに管理する方法です。クラウドとは、ネットワーク上にデータを保管することです。様々な会社のクラウドサービスがあります。最近では、ネットワークカメラと言われるネットワークに接続し録画をしている防犯カメラの設置が急増しています。ネットワークカメラのメリットは、ネットワーク環境があれば設置できることと、カメラ自体にIPアドレスを持ちますので、離れた環境や外出先から操作をしたり、そのネットワークに入れば遠隔でカメラの撮影している映像を見ることが可能なことです。ネットワークカメラの普及に伴い、様々なシステムとの連携が可能となりました。そのことにより、今までのセキュリティの為の防犯カメラ以外にも、マーケティングや本人認証など多様な目的でカメラが利用されるようになっています。そして、AI人工知能を搭載したシステムとセキュリティの融合により、より多くの場面でより多くの目的でカメラが設置されるようになりました。ということは、より多くのデータの記録が必要になっているのです。クラウドサービスのメリットとしては、ハードディスク(HDD)やSDカードのように消耗したり、故障の心配がないということと、より多くのデータを管理しても、ネットワーク上で管理するので物理的に幅を取りません。デメリットとしては、ネットワーク上での保管になりますので、情報流出の危険性があります。パスワードの管理をしっかりすることや、ウィルス対策などセキュリティ対策をしっかりすることで防ぐことができます。
おわりに
今回は、防犯カメラで録画したデータの管理についてご紹介させていただきました。環境や状況によってどのように管理、運用することが良いのかは変わってきます。ですから、防犯カメラを設置する際に、専門家にデータの管理、運用の方法をご相談されることをオススメします。