防犯カメラで録画できる時間や日数、保存できる期間の目安
現在では、防犯カメラはいろいろな場所に設置されています。店舗や倉庫の中以外にも、商店街や駐車場といった屋外にも多くの防犯カメラが備え付けられています。
防犯カメラはレコーダーなどを接続することで、録画した映像を保存しておくこともできます。今回は、防犯カメラで録画することができる時間や日数、また映像の保存できる期間をご紹介します。
防犯カメラの録画時間・保存期間の目安
ここでは、防犯カメラで録画できる時間や保存できる期間についてご説明します。
録画時間はハードディスクの容量で決まる
防犯カメラで撮影した映像は、専用のデジタルレコーダーなどに伝送されて保存されます。レコーダーに組み込まれているハードディスクの容量が大きければ大きいほど、長時間の録画が可能です。
実際には撮影場所やそのほかの条件によって若干異なりますが、容量が2TBのハードディスクであれば約1週間の映像が保存できます。倍の4TBであれば2週間弱は録画できるでしょう。
ハードディスクを増設できる防犯カメラの場合は、追加のハードディスクを組み込むことで録画可能時間を拡張できます。
防犯カメラの映像はどのくらい保存すれば良い?
どのくらいの保存期間が適切かは、設置する場所や目的によって異なります。
例えば、マンションに防犯カメラを設置する場合は、何かしらの事件が起きない限りはそれほど長期間の映像を保存しておく必要はないかもしれません。
しかし、工場で商品に異物が混入していないかなどの確認のために設置する場合は、1年や2年といった長期間の保存が求められる場合もあります。このような場合は、ハードディスクからDVDやSDカード、USBメモリなどの記録メディアに映像データをコピーして保管しておく必要があります。
録画時間に影響する要因
基本的にはハードディスクの容量の違いで映像の保存期間が変わってきますが、それ以外にも録画時間に影響する要因があります。
【要因1】画質
防犯カメラの映像は、鮮明であるに越したことはありません。そのため、画素数や解像度を上げてできるだけ綺麗な映像を撮りたいところですよね。しかし、高画質の映像になると容量を圧迫し、録画可能時間が短くなってしまいます。
【要因2】フレームレート
また、「フレームレート」の設定も録画可能時間に影響します。フレームレートとは、防犯カメラが1秒間に何コマの画像を撮ることができるかを決める数値です。
ニュースの映像などで、コマ送りのようにぎこちなく動く防犯カメラの映像を目にしたことはありませんか?これは、1秒間に出力できるコマ数が少ない防犯カメラの映像です。スムーズに動く映像を撮りたい場合は、フレームレートの値を大きくしなければなりません。
フレームレートを大きくすれば滑らかに動く映像が保存できますが、それだけ録画領域を使用してしまうので、保存できる時間は短くなります。
【要因3】複数のカメラの設置
1つのレコーダーに複数のカメラをつなげている場合は、ハードディスクの記録できる容量が、カメラの台数分に分割されます。多くのカメラを接続している場合は、それだけ録画可能時間が少なくなります。同じ容量のハードディスクを搭載したレコーダーでも、接続するカメラの台数によって録画できる時間が変わるため、注意が必要です。
おわりに
今回は、防犯カメラで録画することができる時間や日数についてご紹介しました。防犯カメラで録画できる時間は、ハードディスクの容量や、画質・フレームレートの設定によって異なってきます。また、設置場所やレコーダーの性能、カメラの台数によっても録画可能時間は変わるので、検討する際はこれらの条件にも気を配れると良いでしょう。
防犯カメラの利点は、事件などの決定的な場面を記録しておけることです。容量が足りずに映像が撮れていないと防犯カメラの意味がなくなってしまうので、希望する録画可能時間よりもやや長めに保存できるようにしておくことをおすすめします。