広角レンズを使用した防犯カメラ
防犯カメラにも様々な機能があるのをご存じですか?夜間の撮影が可能である赤外線を活用したカメラや、直射日光や雨や風など環境の変化にも耐えられる機能、などなど多くの便利な機能があります。そこで今回は、最近特にお問合せの多い広角レンズを使用した防犯カメラについてご紹介します。
広角レンズとは?
防犯カメラで撮影する際には、一般のカメラと同じようにレンズによって撮れる映像に違いがあります。中でも広角レンズは、レンズの焦点距離が短く画角が広いので広い範囲を撮影することが可能なレンズです。焦点距離とはレンズからイメージセンサー(撮像素子)の距離のことで、焦点距離が短いと画角が広くなります。イメージセンサー35mmフルサイズ規格のカメラで焦点距離が35mm以下のレンズを広角レンズと呼びます。レンズの画角として一般に25°から50°は標準レンズ、60°から100°のレンズは広角レンズとされています。360°撮影することができる全方位型の防犯カメラは広角よりもさらに広い画角を持つ超広角レンズです。
特徴
広角レンズの特徴としては、広い範囲を撮影できることです。撮影できるその広い範囲にピントも合わせやすいので、初心者でも扱いやすいレンズです。それから、手前のものは大きく写すことができ、遠くのものは小さく写るので、遠近感が出やすいです。最近では、遠近法を利用したトリック写真が流行っていますよね。広角レンズは手前のものは大きく、遠くのもは小さく写るというその特徴から奥行のある撮影をすることが可能です。トリック写真もその奥行を利用して撮ることができます。それから広角レンズは、被写体を中心にピントが合う範囲が広いのでボケにくく広い範囲を撮影することができます。望遠レンズとの違いは、広角レンズは広い範囲を撮影できるのに対して望遠レンズは遠くを撮影するのに向いているレンズです。
適している設置環境
では、広角レンズを使用した防犯カメラはどのような場所に設置が適しているでしょうか。いろいろな場所に設置することができますが、屋外に設置する場合では、家の玄関先や、マンションのエントランス、ビルの出入口など、広い範囲にピントを合わせて撮影できるので出入口に設置するカメラとして適しています。他には、エレベーターや病院のフロア、飲食店や美容室などの店舗内のような近い距離の広い範囲を撮影したい場所への設置が適しています。弊社でも、個人のお客様から法人のお客様まで、広角レンズを使用した防犯カメラの設置をご希望されるお客様が多くいらっしゃいます。防犯カメラは撮影できる範囲が限られていますから、目的や設置場所によって最適な性能のカメラを選ぶことが大切ですね。
おわりに
今回は、広角レンズを使用した防犯カメラについてご紹介させていただきました。インスタグラムなどで、遠近法を利用したトリック写真が多くあげられていますね。あれはレンズの特徴を上手に利用した撮影方法です。それから、防犯カメラを設置する際にはカメラを設置する角度も大切です。レンズの特徴を理解した上で、いちばん撮影したい範囲が綺麗に写るように考えて設置しなければいけません。せっかく防犯カメラを設置したのに、角度を考えずに設置してしまうと肝心な部分が写っていなかったり、かえって死角をつくってしまい、防犯対策として全く機能しないということにもなりかねません。最近ではインターネットなどでも安価で気軽に防犯カメラを購入することができます。しかしながら、確実な防犯対策をする為にはある程度の知識や製品の特徴を知っておくことが必要ですので、やはり専門家にご相談されてみることをおすすめします。