夜間の撮影に欠かせない!防犯カメラの照度について
防犯カメラの設置には様々な理由があります。コンビニや書店、スーパーなどでは万引きの防止や顧客マーケティングの為、戸建ての家やマンション・アパートでは防犯の為、駐車場では防犯・トラブル防止の為、企業のオフィス内では社内管理の為、など様々ですよね。ほとんどに共通しているのは防犯の為に設置しているというところです。人通りが少なくなる夜間に、より犯罪が起こりやすくなるので、夜間は防犯カメラの撮影が重要になってきます。そこで今回は、夜間の撮影に欠かせない防犯カメラの照度についてご紹介いたします。
照度とは?
照度とは、明るさのことです。ルクス(Lux、略記号はlx)という単位で表されます。それは実際の光の量ではなく人間の目によって感じる光の供給を測定するものというところがポイントです。数字が大きいほど明るく、逆に小さいほど暗くなり、0ルクスは完全な暗闇を指します。例えば、真夏の晴天時では10,000lx以上、曇りの日の屋外では約5,000lx、一般事務所の蛍光灯下の室内では約300~800lx、屋内の非常階段では約30~70lx、公園・路地等の街灯では約1~5lx、満月の月明かりでは約0.01~0.1lxなどが目安となっています。
防犯カメラの最低照度について
防犯カメラの最低照度とは、そのカメラが撮影をするために必要な最低限度の明るさのことを指します。最低照度の数値が低ければ低い程、暗い中でも撮影をすることができます。例えば、夜間の監視にも適している赤外線カメラの最低照度は0ルクスです。人の目には見えない「赤外線」を発して撮影するので全く光のない場所でも撮影が可能です。他に、暗い場所でも撮影が可能なのが高感度カメラです。高感度カメラの最低照度は1ルクス未満(0.1~0.002ルクス)となります。超高感度カメラでも~0.00001ルクスと最低照度がとても低く設定されていますが、赤外線カメラのように全く光の無い場所で撮影することはできません。ただし、開発が進み最近では、月明かり程度の明るさでもカラーでしっかりと撮影できる高感度カメラなども販売されています。
安定してカラーで撮影したい場合は?
真っ暗な場所でも撮影できるのが赤外線カメラですが、赤外線カメラでの夜間の撮影は赤外線を照射して撮影するという特性から、カラー撮影ができません。また、赤外線照射が届く範囲しか撮影できないというデメリットもございます。よって、広範囲の撮影には向きません。例えば、駐車場などでは夜間の撮影でも、車の色がはっきりわかったほうが良いですよね。何か事件や事故が起きた時に、車のナンバーだけでなく、車種、色もわかれば確実な証拠となります。暗い場所でも安定してカラー撮影をしたい場合は、センサーライトや外灯などを利用すると良いです。家庭用では、センサーライトを併用することで、人感センサーが反応し、ライトが点灯すれば高感度カメラで夜間でもカラー撮影をすることが可能です。先ほどご紹介しました駐車場などでは、外灯や看板のLEDなどが高感度カメラでの撮影を可能にします。外灯や看板などが無い場所では、センサーライトなどのライトを防犯カメラの撮影したい範囲に取り付けることによって解決します。
おわりに
今回は、防犯カメラの照度についてご紹介させていただきました。事件や事故はいつ起こるかわかりません。防犯の為に防犯カメラを設置する場合には、24時間ずっと監視をすることが必要になってきます。また、証拠などにもなる可能性のある防犯カメラの映像は、監視対象がしっかりと見えるように撮影できていなければ意味がありませんよね。設置場所の環境に適応できる防犯カメラを選ぶことが大切になってきます。防犯カメラの設置は、専門家にご相談することをおすすめします。