今さら聞けない?防犯カメラに関係するビットレートについてご紹介します!
ビットレートという言葉を聞いたことはありますか?電気通信やコンピューティング、動画、音声など様々なところで登場します。そこで今回は、防犯カメラに関係するビットレートについてご紹介致します。
ビットレートとは
デジタル・マルチメディアにおいて、ビットレートとは、単位時間当たりに記録される情報の量を表します。情報は、異なるアルゴリズムまたは異なる程度でデジタル圧縮することができるので、状況によって圧縮して使用します。音声データや映像データで非可逆圧縮を使用すると、元の信号との差異が生まれてしまいます。圧縮率が高い場合、または損失のあるデータを解凍し再圧縮した場合、圧縮アーティファクトの形で顕著になることがあり、これが知覚される品質に影響を及ぼすかどうかは、圧縮方式、エンコーダパワー、入力データの特性、聴取者の知覚、聴取者のアーティファクトに対する熟知度、聴取・視聴環境に依存するようです。
防犯カメラに関係するビットレート
防犯カメラ映像のような動画におけるビットレートとは、「1秒間にどれだけ情報を詰め込んでいるか」という事を表します。基本的に、ビットレートが高ければ高いほど、画質・音質が向上するので、「映像」に割り当てるビットレートを高くすれば「画質」は良くなりますし、「音声」に割り当てるビットレートを高くすれば「音質」が良くなります。例えば、高ビットレートだと1ピクセル毎の色がはっきり表示でき、画質が鮮明になります。低ビットレートだと1ピクセルに割り当てられる色情報が少なくなる為、画質がぼやけたような感じになります。
H.264とH.265について
動画をよくご覧になる方は、H.264やH.265という規格について聞いたことがあるかもしれません。これは動画圧縮規格のことです。今までは、H.264が主流だったのですがH.265が続々と登場しています。さらには、H.265プラスという規格も登場しました。帯域とストレージ容量を大幅に節約可能な為、防犯カメラの映像を録画する録画機に内臓されているハードディスクに与える影響に大きな違いがあります。20M帯域で、2MPカメラを接続できる最大台数は、H.264の場合は5ch、H.265の場合は10ch、H.265プラスの場合は20ch以上となります。また、2MPカメラ8台での1ヶ月分の映像保存容量はH.264の場合10TB、H.265の場合5TB、H.265プラスの場合2TBと大きく差がでます。ハードディスクは消耗品ですので、この圧縮の差は大きいです。一般的には容量がいっぱいになると映像が上書きされていきますので、長期間の映像の保存が可能になりますね。
おわりに
今回は、防犯カメラに関係するビットレートについてご紹介させていただきました。フルハイビジョン、4Kが登場し、一般のご家庭のテレビやパソコン、タブレットや携帯電話まで高画質が当たり前になっていますよね。防犯カメラでも例外ではなく、より高画質が求められることが多いです。高画質ということはデータの情報量が多いということになります。ズーム機能などにも関係してきますが、データの情報量は画質に大きな影響を及ぼします。ところが、そのデータ量を処理したり保存したりするにはそれと比例するストレージが必要になってきます。そこで便利なのがH.264やH.265のような動画圧縮の技術です。私たちが日ごろ高画質で動画見ることができているのはこのようないろいろな技術の組み合わせから成り立っているのですね。防犯カメラを選ぶときには、パンフレットなどを見てみるとそれぞれ画質やビットレート、圧縮技術など搭載されている技術が違いますので注目してみてくださいね。