今さら聞けない!デジタルズームと光学ズームって何?
カメラのCMで「光学ズーム〇倍」「デジタルズーム〇倍」というのをご覧になったことがありませんか?なんとなく、ズームに関する画質のことなんだろうなとはわかりますが、詳細までは調べてみたことは無いという方も多いことでしょう。そこで今回は、デジタルズームと光学ズームについてご紹介します。
ズームとは?
ズームとは、撮影時や撮影した画像や映像を拡大したり縮小したりすることです。防犯カメラにも、ズームの機能がついているタイプが多く販売されています。ズームには、デジタルズームと光学ズームがありそれぞれどこまでズームできるかというのを「〇倍」と表されます。
デジタルズーム
デジタルズームとは、撮影時のサイズは変わらずに撮影した画像の一部をコンピュータ処理で引き伸ばし切り抜いて拡大することで、まるで望遠で撮影したかのように大きくみせることができる方式です。最近では皆さん、アプリなどで簡単に画像や映像の加工ができますよね。その機能でトリミングという機能を見たことがありませんか?あのトリミング機能と同じだと思っていただければ良いです。元の画像のサイズは変わらないので、大きくすればするほど、画素数は減って画像は荒くなってしまいます。デジタルズームの場合は、レンズを動かさずにコンピューター処理となる為に、カメラやレンズのサイズがコンパクトで故障などのリスクも少なくて済みます。
光学ズーム
光学ズームとは、実際の画像をレンズを作動させてレンズの焦点距離を大きくしたり小さくしたりしてズームする方式のことです。つまり、デジタルズームとは違って実際の画像をズームしているので、大きくしても画素数に影響がでることがありません。当然、大きくズームするとその撮影範囲は狭まります。また、レンズによってズームの倍率が変わりますし、それに比例してレンズの大きさや価格も変わってきます。最近の防犯カメラで最も主流になっているのは、光学4倍、12倍、18倍、20倍、30倍あたりです。鮮明な画像を撮影することを目的とした防犯カメラの場合、こちらの光学ズームを使用した場合、人の顔や、車のナンバーなどもズームして鮮明に撮影することが可能です。光学ズームを使った防犯カメラには、いくつか種類があります。例えば、バリフォーカルレンズという手動でズームの大きさを変更できるタイプ。カメラから撮影対象までの距離が長い場合に活躍します。それから、リモートズームというパソコンやスマートフォンなどの機器をリモコンのように使用してリモート(遠隔)でズームの大きさを操作できるタイプ。こちらは、設置後に調整することが難しい高所などに防犯カメラを設置した場合に活躍します。それから、PTZ。遠隔で、ズームやレンズの向きなどを操作できるタイプ。それぞれ環境に合ったタイプを選ぶと、とても効果的な撮影が可能となります。
おわりに
今回は、デジタルズームと光学ズームについてご紹介致しました。防犯カメラに使用する機能としては、デジタルズームと光学ズームを組み合わせたものがとても高機能となります。デジタルズームで遠くまで撮影範囲を変えずに撮影ができ、光学ズームでズームした際も鮮明な画像が確認できる。というようになるので、組み合わさった機種ですと、かなりの高機能です。それぞれにメリット、デメリットがありますので、目的や予算、環境などに合わせてどの機能を選ぶかということが大切です。防犯カメラだけでなく、デジタルカメラなどにもこのようなズーム機能がありますので、選ぶ時のご参考にしてみてくださいね。