人工知能と防犯システム最新技術
もう2018年も終わろうとしています。東京オリンピックのある2020年まではあともう少し。急ピッチで会場の整備や工事などの準備が進められています。オリンピックはたくさんの国からたくさんの人たちが訪れます。安全に開催することが一番大切なので、防犯対策や対テロ対策などが重要です。そこで今回は、東京オリンピックでも導入が検討されている人工知能AIと防犯システムの最新技術についてご紹介します。
人工知能とは
社団法人人工知能学会によると、人工知能の研究においては、2つの考え方があるそうです。
1.人間の知能そのものを持つ機械を作ろうとする立場
2.人間が知能を使ってすることを機械にさせようとする立場
つまり、人間の知能そのものを再現しようとすることと、人間が知能を使ってすることを機械にさせようとすることどちらも人工知能であります。現在は「人間が知能を使ってすることを機械にさせようとすること」のほうが主流です。多くの方が想像する人工知能とは、ロボットの形をしていて、人と全く同じようなことができるというようなイメージではないでしょうか。これは先ほどの1番の方で、人間の知能そのものを再現し、さらに行動や姿まで似せようとした例です。
人工知能を搭載した防犯システム
防犯システムにも家電などのように人工知能を搭載したモノが続々と開発され登場しています。最も注目を集めているのは顔認証技術と言われる技術です。顔認証技術とは、防犯カメラで撮影されている映像に人が写ると、その顔の部分を認識し、事前に登録された人物と一致するかしないかを識別する技術です。事前に登録されていなくても、その人の年齢や性別などを判別する人工知能が搭載されています。店舗や空港での、万引きやテロなど犯罪者の確保や、再犯防止に役立つとされて多くの場所で導入され始めています。防犯の為だけでなく、防犯カメラの映像や顔認証技術で判別される情報より多くのマーケティングに役立つとされマーケティングに活用された利用方法も増加しています。
最新のAI防犯システム
最新のAIを搭載した防犯システムは、驚くような技術もあります。追尾機能のある防犯システムは、複数の防犯カメラと顔認証技術により実現が可能となっています。要注意人物がシステムに引っかかると、アラートを出しその人物を追尾できるというシステムです。また、実際にソチオリンピックなどで導入された犯罪者を予測する防犯システムがあります。不審者を事前に検知することができるセキュリティシステムです。異常行動をおこそうとしている人の精神状態を可視化して、不審者を事前に検知することができます。通常の状態、異常な行動をおこそうとしている状態などAIの学習したデータベースを元にその人物がどんな精神状態であるかがわかるのです。実際にソチオリンピックでは90%以上の検知率だったそうです。テロリストなどから守るためには、事前のセキュリティ対策が重要となりますから、このようなAIを搭載した防犯システムが活躍を期待されています。
おわりに
今回は、人工知能AIと防犯システムの最新技術についてご紹介させていただきました。犯罪は、未然に防ぐ、起きてしまった犯罪を迅速に解決し余罪を防ぐの両面から対処する必要があります。東京オリンピックのような大規模な大会は、世界中から多くの人が集まるのでテロリストなどの標的にされやすくなってしまいます。顔認証技術や異常行動検知、追尾機能などのような最新の人工知能の技術と最新の防犯システムにより確実な防犯対策をしなければなりません。そして、今後も続々と新しい技術やAIによる素晴らしいセキュリティ対策が開発されますから期待したいですね。