昨年は、世界の様々な場所でテロが多発し凄惨な事件に胸が痛みました。それと同時に日本も安全ではありませんし、非常に危機感を感じました。2020年には東京五輪が開催されます。日本でもテロ対策が必須です。そんな中、テロ対策に威力を発揮しているのが顔認証システムです。そこで今回は、テロ対策としても威力を発揮する顔認証システムについてご紹介します。

顔認証システムとは

顔認識システム（かおにんしきシステム、英語: Facial Recognition System）とは、監視カメラのデジタル画像から、人を自動的に識別するためのコンピュータ用アプリケーションのことです。ライブ画像内の顔と思われる部分を抜き出し、顔面画像データベースと比較することで識別を行います。（Wikipedia参照）顔のパーツの相対位置や大きさ、目や鼻やほお骨やあごの形を特徴として利用し識別します。日本での導入例を挙げると、日本の東京ディズニーランドでは、2019年春から2020年春にかけて、年間パスポートを持った来場者に顔認証システムが導入されることが昨年発表されました。年間パスのQRコードを入園口のセンサーにかざすと、登録された写真と顔とを照合してゲートが開くという仕組みになるそうです。入園ゲートに配置される人員を削減することに繋がりますし、スムーズな入園と不正防止が狙いのようです。

空港での顔認証システム導入例

テロ対策として重要な場所であるのが空港です。テロリストは空港を利用することが多いですし、空港や旅客機が狙われ攻撃されることも多くあります。その為、各国の空港ではテロリストを入国させない為に様々な対策を講じています。空港のセキュリティに顔認証システムを導入することにより、高いセキュリティを必要とする区域への侵入をより確実に制限することができ、テロリストなどの危険人物の識別も容易になると言われています。搭乗者の身元確認精度を確実にし、作業効率を向上させるため、英国の幾つかの主要空港では自動搭乗ゲートが導入されたそうです。顔認証システムを導入することによって、例えば、疑わしい人物をリアルタイムで追跡したり、疑わしい人物のすぐ傍でセキュリティ要員が行動するようモバイルで指示を出したりすることも可能になります。これまでは、偽造パスポートを使用し不正に入国しようとしたり、紙やカード類は不正に複製されやすいという問題点がありました。また、意図的に他の人に譲渡されたり、紛失または盗難されたりする可能性もある為、それを防ぐ為にセキュリティの強化をいかに確保するかということが課題でした。顔認証システムのような生体認証と従来のセキュリティを組み合わせることでこのような課題が解決しています。

プライバシーに関する懸念

日本ではある書店が万引き防止の為に、防犯カメラと顔認証システムを導入し、プライバシーの侵害ではないかという声が上がったことがありました。防犯カメラや、監視カメラ、顔認証システムなどのセキュリティシステムに関する大きな懸念事項はプライバシーに関する件です。特に顔認証システムは、人の顔がどこかのデータベースに格納されているという考えが敬遠される原因です。このような懸念事項は、実際には疑わしいことがない人物には全く当てはまらないという事実をよりよく理解してもらいそれを周知することで解決します。あくまでも、疑わしい人物や犯罪者、テロリストなどの生体認証をセキュリティの為にデータベースに登録しているのです。

おわりに

今回は、顔認証システムについてご紹介させていただきました。東京五輪へ向けて、施設や道路などの整備が急ピッチで進められていますね。それと同時にテロ対策や多様化している犯罪への対策としてセキュリテイの整備も重要になってきます。私たちの安全の為に、しっかりとしたセキュリティが普及されることを期待したいですね。