コンピューターによる監視の時代へ 防犯カメラの驚くべき検知機能 その②
前回に引き続き、防犯カメラの驚くべき検知機能についてご紹介致します。
車番検知機能
車のナンバーを検知する機能です。走行中の車などからナンバープレートを検知し、これに含まれる文字および数字を文字データ化します。これは様々な活用法があります。一般的には、高速道路や幹線道に設置されている通過車両記録の為だったり、交通渋滞情報の提供の為に設置されていたりします。他には、駐車場の契約された車を検知し、自動で入退場できるようにします。これによってその都度駐車券を取る必要がなく、スムーズに入退場できるので駐車場で導入しているところは多いです。また、学校や工場など関係者以外の出入りを管理する必要がある場所でセキュリティ上、車のナンバーを記録したいという場合にも活用できます。
動体検知機能
家庭用の防犯カメラにも、工場や店舗、企業、ビル、資材置き場などあらゆる場所への利便性が高いのがこの機能です。動体検知機能とは、動くものに反応するという機能です。従来の動体検知機能は、撮影画面に動きがあった場合それを検知し、撮影したり録画したりする機能でした。動きがあることによって作動するので、侵入者の検知に非常に役立ちます。普段人の動きがあまり無い場所に向いている機能です。この動体検知機能ですが、従来は撮影画面の動き全てを検知していましたが、これでは風で葉っぱが揺れたり、雨や雪などの動きにも反応し誤報で警報がなってしまうことがありました。最新の動体検知機能では、猫や犬などの動物や、雨や雪、葉や花びらなどと、人とを見分けることができるようになりました。ディープライニングという技術により、動物、葉っぱ、光等の影響をフィルターリングし、誤報を最小限に抑えることにより、不審者への警報の精度を大幅に向上させることが可能です。動体検知機能のメリットは、動きがあった場合のみ映像を撮影または録画できるというところです。通常、防犯カメラを設置しその映像を録画するのは24時間ずっと録画することが必要ですよね。例えば、泥棒や万引きなどは一瞬のうちに犯行を行いますので、その一瞬を録画できていなければ防犯システムとしての機能を果たせていないことになってしまいますよね。ところが、録画する為のハードディスクは消耗品です。通常、決まった容量のデータが録画されるとそこに上書きされていきます。その録画しておきたい期間によってハードディスクの容量は変わってきます。この動体検知機能があるレコーダーは、動きがあった場合のみ録画しますので、ハードディスクの容量が節約できます。また、録画した映像を確認する場合にも、動きがあった時のみ録画されていますので、異変に気付きやすいというメリットがあります。
検知機能が搭載されている防犯カメラの活用例
このような様々な検知機能が搭載されている防犯カメラは、幅広い場所で効果を発揮します。例えば、小学校・中学・高校・大学などの教育施設。近年、学校内では侵入や暴行、障害などの犯罪が年3,000件以上も報告されているそうで、セキュリティ対策が急務となっています。異常を素早く検知し、警備員が素早く対応することができれば事件を未然に防げます。一般の家庭用としても活用が期待されています。犯罪者の多くは住民が寝静まった夜中を狙います。異常があった時に、警報がなったり、携帯へ連絡がくるようにしておけば、安心してお休みになることができますよね。
おわりに
2回にわたって防犯カメラの驚くべき検知機能についてご紹介させていただきました。犯罪が多様化し、あらゆる場所での防犯対策が必要になってきています。人が事件が起きないように監視するには限界がありますし、人件費も多くかかってきてしまいます。このような最新技術が普及し、防犯対策として効果を発揮することに期待したいですね。