コンピューターによる監視の時代へ 防犯カメラの驚くべき検知機能 その①
従来、防犯カメラを設置しセキュリティ監視するには、撮影された映像を人が見て確認していましたよね。リアルタイムで監視するにはずっとその映像が映っているモニターを見続けていなければなりませんでした。映画でよくあるシーンは、監視役の警備員が防犯カメラの映像がリアルタイムの映像でなく録画再生されていることに気付かず、その間に宝石が盗まれてしまったり犯罪が起きたりします。最新の様々な検知機能が搭載されている防犯カメラであればそのようなことはできません。そこで今回は、驚くべき防犯カメラの最新の検知機能についてご紹介致します。
検知機能とは?
検知機能とは、システムの異常や不正処理を示すログをリアルタイムに捉え、アラートを出す機能です。防犯カメラの検知機能は、異常や不正処理だけではなく、映像に変化があった時やプログラムされた動きなどがあった時に管理者に知らせます。知らせる方法は多様で、メール、アラート、警報などがあります。検知機能があると、人が24時間モニターを監視する必要がなく、異常や変化があった時にだけ確認すれば良いので圧倒的に効率が良くなります。
火災検知、温度差検知
災害時に警報を出す機能は防犯カメラだけでなく住宅やトイレなどにも報知器が設置されていますよね。それらと同じで、火災検知は熱に反応し検知するもの、煙を検知するもの、などがあります。最近では、赤外線により発火する前の状態で検知が可能なカメラもあり、早期消化や未然に防ぐことが重要な火災時には非常に役立つものもあります。温度差検知とは、その名の通り温度差を検知する機能です。電気・機械設備の温度関連の問題を早期に検知することが可能です。電気キャビネット、製造加工設備、データセンター、大量輸送設備、発電プラント、ストレージ施設などの継続的なコンディションモニタリングができますので、異常を早い段階で発見することができます。
置き去り検知
これはテロ対策などにも有効な検知機能ですが、置き去りにされた不審物などを検知する機能です。例えば、空港などである人物が不審物を置き去りにしたとします。すると、その不審物を検知し警備員に自動で通報されます。そして自動録画再生によりその不審物を置いた人物を突き止め追跡することが可能になります。不審物を早期に適切に対処することができますし、その人物を追跡もできるだなんて、これはまるで映画の世界!!と思ったのですが、現実世界でもすでに実現できていることなんですね。驚きの機能です。空港や公共の場所など、人だけでは隅々までセキュリティ監視するのは限界があります。このような機能を活用していけば、テロや事件などの対策として効果を発揮しますね。
おわりに
今回は、驚くべき防犯カメラの最新の検知機能についてご紹介致しました。人工知能搭載の防犯カメラや、IoTの技術により、映画や海外ドラマなどで見られるようなセキュリティシステムが現実のことになっています。今までは、人が機器や道具を使ってセキュリティ監視をしていましたが、その時代は終わりをつげ、コンピューターによる監視の時代へ突入しています。犯罪も多様化しています。そして昨年は特に世界中であらゆるテロが起きてしまい、凄惨な事件が多く心を痛めた方も多いでしょう。多様化する犯罪や、テロ行為を、起きてしまってから収拾するのではなく、未然に防ぐことが大切です。このような様々な機能が上手く活用されて、犯罪やテロ行為の発生が少くなってくれれば良いですよね。次回は、防犯カメラの驚くべき検知機能第二弾ということで、侵入検知や最新の動体検知機能についてご紹介致します。