コンビニの犯罪と防犯について
誰もが一度は行ったことがあると思われるコンビニエンスストア。街のあらゆるところにあり、多くは24時間365日OPENしていますし、幅広い品揃えでとても便利ですよね。しかしながら、コンビニエンスストアでの万引きや強盗は後を絶ちません。強盗などは店内にいる客にも被害が及ぶこともあり、その場に居合わせたら大変危険ですよね。そこで今回は、身近なコンビニエンスストアの防犯についてご紹介致します。
コンビニエンスストアでの強盗の発生件数と時間帯
平成28年の侵入強盗の認知件数は、全国で811件となっていて、このうちコンビニを狙った強盗被害は、384件(約47%)です。過去5年間のコンビニ強盗の発生件数は次の通りです。平成28年(2016年)は384件、平成27年(2015年)は341件、平成26年(2014年)は607件、平成25年(2013年)は590件、平成24年(2012年)は627件。検挙率は、平成28年で約8割と高い検挙率になっていますが、同一犯による連続強盗や捕まっていない犯人も多くいます。平成28年深夜の時間帯別の発生件数は次の通りです。3時~4時は79件、4時~5時は43件、2時~3時は62件、1時~2時は40件、0時~1時は17件、5時~6時は16件、23時~0時は13件、6時~7時は13件、22時~23時は9件と圧倒的に人通りの少ない真夜中の時間帯に集中していることがわかりますよね。(参照:警察庁が公表している犯罪情勢資料平成29年発表分)
犯罪の種類
コンビニエンスストアで起きる犯罪の種類としては、万引き、強盗、車上荒らし、自転車の盗難、従業員による犯罪などです。コンビニエンスストアの駐車場は無料で駐車できることが多いので、休憩などでコンビニに立ち寄り、駐車場に車を止めてそのまま店内でしばらく買い物をしたり、今では店内で食事できるスペースがあるコンビニも多いので、食事をしていたりして長時間駐車した車を離れることがあります。その際に目の前に停めているからと、鍵や窓を開けっぱなしにしたままだと、車上荒らしや盗難に遭う危険性があります。
防犯対策
このようなコンビニエンスストアで発生する犯罪には、防犯カメラの設置とその周知が非常に有効的です。年々強盗の発生件数が減少しているのも、多くのコンビニで防犯カメラの設置や防犯システムの設置が大きく貢献しています。特に強化するべきポイントとしては、出入口、レジのあるカウンター、駐車場、店内を確実に鮮明に撮影録画することです。また、防犯カメラの設置をステッカーなどでアピールすることにより効果が高まります。駐車場では、車のナンバーが確実に撮影できるようにすると、強盗が逃走に使用する車も特定できますし、長時間の不法駐車への対策もできますから、結果的に犯罪発生を減らすことにもなります。それから、レジのあるカウンターを撮影する防犯カメラは手元もしっかりと撮影できるようにしておくと釣銭のミスなどが発覚できたりとオペレーションにも役立ちます。最近では、様々なシステムとリンクすることができる防犯カメラもあるので、強盗発生などの緊急時に警報を鳴らすことができたり、緊急事態発生を自動で管理者や警備会社に知らせたりすることができたりもします。迅速に対応することができれば、大きな被害にならずに済む可能性も高まりますよね。
おわりに
今回は、身近なコンビニエンスストアの防犯についてご紹介させていただきました。昔、住んでいた家の近くで立て続けに3件もコンビニ強盗が発生し犯人がまだ逮捕されていないということでとても不安になったことがありました。身近で気軽に利用できるコンビニエンスストアですが、そこが犯罪の場所となってしまっては住民の生活を脅かすことになってしまいますよね。安全な街の為に、店側ができる防犯対策は必須です。