最近、美容院への防犯カメラの導入が進んでいます。「美容院に防犯カメラなんて必要あるの？」と思われる方も多いかもしれませんが、美容院は意外にも犯罪被害やトラブルが発生する可能性が高い場所なのです。

そこで今回は、美容院で押さえておくべき防犯対策や防犯カメラの紹介と、設置場所などについて解説します。

美容院で押さえておくべき防犯・トラブル対策

美容院には以下のような犯罪やトラブルが発生する可能性があります。そのため、それぞれに適したトラブル対策を実施しなくてはなりません。

レジにおける顧客との金銭授受トラブル対策

美容院でよくあるトラブルのひとつが「顧客側は1万円支払ったと主張するが、スタッフは5千円しか受け取っていない」「クレジットカードなどの返済忘れ」といった、金銭拝受に関するものです。

顧客とスタッフの間で「言った言わない」の状況を回避するためにも、レジの上に防犯カメラを設置しておくと安心でしょう。

空き巣の防止対策

深夜に空き巣が店内に侵入して、売上金や薬剤や備品を転売目的で盗まれる場合があります。そのため、深夜や休日に店内の状況を確認できるように、防犯カメラを設置しておく必要があるでしょう。夜は店内が暗い場合が多いため、夜間でも撮影ができるタイプのカメラを導入すると安心です。

駐車場・駐輪場でのトラブル対策

駐車場や駐輪場がある美容院では、車上狙いや自転車の盗難といったトラブルが発生する可能性があります。また、空き巣は犯行前に現場の調査に来る可能性があるため、営業時間中だけでなく、深夜に休日の監視が必要な場合もあるでしょう。

そこで、駐車場や駐輪場に防犯カメラが設置してあれば、犯罪やトラブルの抑止力として役立ちます。「防犯意識が高い店だ」と空き巣などを企んでいる犯人へアピールする効果も期待できるでしょう。

スタッフの内引き防止対策

本来あってはならないことですが、スタッフによる内引きのトラブルも、美容院では発生するおそれがあります。売上金や薬剤などを盗む被害にあった美容院も多く、利益率の低減だけでなくスタッフへの不信感が募ることによって、適正なお店の運用が困難になるケースもあるでしょう。

美容院のオーナーがスタッフを疑うことは、精神的なダメージも大きく健全ではありません。スタッフへの疑惑を回避するためにも、店内の然るべき場所に防犯カメラを設置しておくことをおすすめします。

美容院で犯罪やトラブルが発生する原因

ここまでの説明で、美容院には犯罪やトラブルのリスクがあることが分かってもらえたと思います。美容院には、このほかにも犯罪やトラブルが発生する原因があるため、防犯カメラの設置は必要不可欠です。

防犯意識の低さ

「自分の店は空き巣などの被害にはあわないだろう」と安心している方も多くいるのではないでしょうか？しかし、美容院には売上金や薬剤、シャンプーやトリートメントといった商品をはじめ、パソコンなどの電子機器や顧客情報のデータなど、盗まれると困るものが数多く置かれています。

そのため、美容院のオーナーやスタッフは、常に店舗が犯罪の被害にあう可能性があることを意識して、事前に対策をうつ必要があります。

店舗構造上の問題

美容院で犯罪が発生しやすい原因は、店舗構造上の問題も考えられます。

美容院の多くは大きなガラス張りの店舗になっていることから、いつでも店内の様子が外部から確認しやすくなっています。よって、空き巣などを実際に行う前に店内の状況を把握しやすく、休日や深夜には誰もいないことが一目瞭然になります。そのため、美容院は空き巣にとっては、格好のターゲットといえるでしょう。

以上のことからも、美容院には防犯カメラを設置したほうが安心です。

美容院での防犯カメラの設置場所は？

美容院に防犯カメラを設置する場合は、2台が基本です。

1台をレジ付近、もう1台は店内全体を見渡せる場所に設置しましょう。

30坪前後の店舗であれば、この2台で店内のほぼすべての状況が把握できるでしょう。ただし、駐車場や駐輪場、個室などにも設置したい場合は、追加で防犯カメラを準備しなくてはいけません。

設置する防犯カメラは、細部までしっかりと撮影できる高画質カメラがおすすめです。外部の光で人の顔が見づらい場合には逆光補正機能（WDR機能）が付いたカメラを、深夜の防犯対策を強化する場合には赤外線暗視機能が付いたカメラを選ぶなど、設置場所や用途に合わせて最適な防犯カメラを選びましょう。

まとめ

美容院は犯罪やトラブルが発生しやすいため、防犯カメラの設置は必要不可欠です。まだ導入していない店舗は、早めの導入をおすすめします。

また、防犯カメラの中には、遠隔からスマホやパソコンなどで店内の様子が見られるものもあるため、複数の美容院を経営されるオーナー様にはうれしいところでしょう。

健全で安心な美容院経営をおこなうためにも、ぜひ防犯カメラの導入をご検討ください。