テーマパークで大活躍する防犯カメラ
テーマパークは人気がありどこも混雑しているイメージですよね。来場する人々は楽しい気分で過ごしているので、どうしても防犯意識が薄れてしまいます。混雑の影響で迷子やスリ、置き引きなどの犯罪も実は多く発生しています。そこで今回は、皆さんが安心して楽しめるようテーマパークで大活躍している防犯カメラについてご紹介します。
防犯カメラによる顔認証システムを導入
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、2019年~2020年に年間パスポートを購入した人を対象に入園時に顔認証でゲートを通過できるシステムを導入すると発表しました。入園ゲートを通過する時に年間パスポートに記載されているQRコードをセンサーにスキャンさせると、購入時に登録した顔写真と来場した人物の顔が一致していれば認証されてゲートが開き入場できるというシステムです。入場がスムーズになるので混雑緩和につながりますし、いわゆる「顔パス」になるので特別感もありますよね!さらに、顔認証をはじめとする生体認証は偽造ができませんのでチケットやIDカードなどの偽造による不正の防止になります。大阪のユニバーサルスタジオジャパンではすでに2007年から顔写真によるパスポートの認証が行われているそうです。
迷子探し、置き引きやスリ、万引きなどの犯罪にも
テーマパークでは、楽しむことに気を取られているので実は置き引き犯やスリなどの犯罪者にとっては好都合な場所でもあります。混雑する土産物店では、万引きなども多発してしまいます。どちらも犯罪がわかりにくいというところに問題があります。しかしながら、パーク内のいろいろな場所に防犯カメラが設置されていれば、監視されているという意識が働きますので犯罪の抑止効果に繋がります。また、防犯カメラの録画された映像により犯罪の証拠を押さえることもできますので再犯防止の対策もできます。顔認証による追跡システムを設置すれば、過去にパーク内で犯罪歴のある人物の顔を登録し入場時に警備や管理者に通知が行われたり、入場してしまってもその人物を追跡することも可能です。テーマパークでは、迷子になってしまう人が多いのも事実です。広大な敷地内ではぐれてしまうとなかなか見つけることが難しい場合もあります。そんな時にも、防犯カメラが多数設置されていれば敷地内の映像をリアルタイムで同時に確認することができますので、迅速に探し出すことが可能になります。
マーケティングデータとしての活用
防犯カメラの映像は、マーケティングデータとしても非常に重要な情報です。アトラクションの混雑状況を知ることができたり、来場者の性別や年齢などのデータを得ることも可能です。天気による混雑状況の変化や季節による来場者の年代の変化のように様々なデータを得ることが可能ですので、そのデータをもとに経営戦略を考えたり、研究開発の参考になったり、さらに顧客満足度を高める販促ツールとして様々な形でデータの活用ができます。
おわりに
テーマパークは誰もが安心して楽しめる場所でなければいけません。何らかの犯罪に巻き込まれたり、犯罪を目撃したりしてしまうのは、あってはならないことですし、テーマパークとして絶対に避けなければならない事です。遊びに行く来場者はどうしても防犯意識がゆるくなってしまう場所なので、運営側がより犯罪を起こしにくい場所にするために努力をしなければなりません。防犯カメラは設置されているだけで犯罪の抑止効果がありますし、最近ではAIを搭載した様々な機能を持つ防犯カメラが開発されています。そのような機能を存分に活用し、誰もが安心して楽しめる場所であって欲しいですね。