こんな家が危ない!空き巣に狙われやすいマンションやアパートの特徴
マンションやアパートに住むにあたって、その物件が侵入窃盗などの犯罪に遭いやすい環境かどうかは、誰もが気になるところではないでしょうか。
侵入窃盗の中でも特に多いのが「空き巣」と呼ばれる住人の留守中に住宅へ忍び込み、金品を盗む手口です。これまでに起きた多くの空き巣犯罪から、空き巣に狙われやすい住宅とそうでない住宅にはそれぞれ特徴あることが分かっています。
そこで今回は、空き巣に狙われやすいマンションやアパートの特徴をご紹介します。
空き巣が狙いやすい住宅のタイプ
住宅にも一戸建てやマンション、アパートなどさまざまなタイプがあります。
警視庁が発表している「平成27年侵入窃盗の発生場所別認知数」によれば、平成27年に発生した侵入窃盗のうち、住宅で起きたものは59.0%ありました。内訳は、一戸建て住宅で41.6%、3階以下の共同住宅で12.9%、4階建て以上の共同住宅で4.6%となっています。侵入窃盗は一戸建て住宅で最も多く発生しているということが分かります。
空き巣に狙われやすい住宅の特徴
一戸建て住宅での侵入窃盗が最も多いからといって、アパートやマンションが100%安全なわけではありません。空き巣に狙われやすいマンションやアパートの特徴を理解して、事前に対策を打つことが大切です。
留守かどうかが分かりやすい
空き巣は、住民が住宅を留守にしている間に侵入します。そのため、留守かどうかが外から見て判断しやすい住宅が狙われやすい傾向にあることは明白です。
たとえば、郵便受けに郵便物がたまっていたり、夜遅くまで室内の明かりや玄関の外灯の明かりがついていなかったり、洗濯物が日没後も干しっぱなしになっていたりすると、住民が留守だと空き巣犯に知られてしまいます。
長期間留守にする場合は、新聞を止めたり、外灯が自動で点灯したりするなどの対策をすると良いでしょう。
見通しが悪い
空き巣犯は、犯行中に誰かに目撃されることを恐れます。高いブロック塀や植木などで見通しが悪かったり、ベランダやバルコニーに死角が多かったりする住宅は、空き巣犯にとって狙われやすい住宅となるため要注意です。
足場がある
住宅の周囲に足場となるようなものがあると、空き巣犯が侵入しやすくなります。エアコンの室外機やはしご、倉庫、配管、雨どいなど、2階や3階に登るのに便利な足場となってしまうものがないかをチェックしましょう。
マンションの最上階
マンションやアパートの侵入窃盗の多くは3階以下の建物で起きていますが、4階、5階のマンションでも被害に遭う恐れがあります。非常階段などから屋上に上がり、屋上から最上階の部屋へ侵入する手口を使う空き巣犯もいるためです。最上階だからといって、窓を開けっ放しにして出かけたり、施錠を怠ったりすることのないようにしましょう。
侵入しやすい窓
空き巣犯の侵入方法の多くが、窓ガラスを割って入る方法です。そのため、窓ガラスは防犯対策が欠かせない場所となっています。窓ガラスに防犯フィルムを貼る、補助錠を取りつけるといった対策をしておくと効果的です。簡単に割れて侵入しやすい窓は、特に注意しましょう。
防犯設備がない
防犯カメラやセキュリティ会社の警備などがない、もしくは手薄であることも、空き巣犯に狙われやすいマンションやアパートの特徴の1つです。一戸建てにもいえることですが、防犯意識の薄さが外から見て分かるような住宅は、空き巣犯にとっては格好のターゲットとなってしまいます。防犯カメラがあるだけでも、空き巣被害に遭う確率は大きく下がるでしょう。
おわりに
空き巣の被害に遭うことを防ぐためには、空き巣犯に侵入しづらい住宅だと思わせることが一番です。どのようなタイプの住宅であっても、日頃から防犯意識を持っていることが大切です。
これまであまり防犯対策を気にしたことのなかった方は、ぜひ自分の住まいが空き巣に入られやすい危ない住宅になっていないかどうか、確認してみることをおすすめします。