船の科学館「宗谷」への
防犯カメラ11台更新
長年愛された 南極観測船「宗谷(船の科学館 別館)」。
館内防犯カメラシステムも老朽化が進んでいたため
既設の従来配線を生かし、
最新防犯カメラ11台への更新を行いました。
船の科学館 別館 南極観測船 宗谷への防犯カメラ導入
船の博物館 別館 宗谷は、実際に用いられていた船体をそのまま活用した施設です。船内への防犯カメラ設置工事は私どもとしても珍しいケースでした。今回私どもフォーエステックでは古いカメラを新しいカメラ11台に差し替え、監視と録画の機能向上の設置と工事を承らせていただきました。
船体内という特殊な環境のもと、お客様のご要望とコストパフォーマンスを勘案し、既存の同軸ケーブルの配置構造をそのまま生かすというご提案をさせていただきました。
船の科学館について
船の科学館(ふねのかがくかん Museum of Maritime Science)は、東京湾を眼前に臨む東京都品川区の臨海副都心にある公益財団法人日本海事科学振興財団が運営する博物館です。歴史は古く開業は昭和49年。以来多くの来場者で賑わう博物館です。長く日本の南極探査任務にあたっていた南極観測船「宗谷」は本館横の防波堤に係留固定されており、別館として公開されています。
防犯カメラ設置工事の様子
使用機器説明
監視カメラ(ドームカメラ)
DS-2CE56D8T-VPITE
200万画素のフルHD(1920×1080)で人相などまで判別可能な精細な撮影が可能な屋外用ドームカメラです。信号ラインと電源ラインを一体化したPoC同軸ワンケーブルが使用できます。赤外線による照度0ルクスの状態でも鮮明な映像を撮影します。優れた耐衝撃性(Vandal Resistant)と、高い防水性(IP66)など環境を選ばない性能も評価できます。
監視カメラ(バレットカメラ)
DS-2CE16D8T-IT3ZE
200万画素のフルHD(1920×1080)の同軸カメラです。信号ラインと電源ラインを一体化したPoC同軸ワンケーブルが使用できます。レンズは、フォーカス調整作業が簡単な電動バリフォーカルレンズを採用し、広角-望遠に対応しています。SmartIRなどのテクノロジーで夜間映像も鮮明に撮影、筐体は一体型ブランケットを採用し、IP67の高い防雨防塵性能なので、屋外での使用にも適します。
録画機(デジタルビデオレコーダー)
DS-7216HQHI-K2/P
最大で16台のカメラを接続できる録画機です。信号ラインと電源ラインを一体化したPoC同軸ワンケーブルに対応しています。8TBの最大容量で複数台のカメラ映像を録画可能です。H.265Pro+/H.265Pro/H.265/H.264+/H.264圧縮に対応。。
システム概要
船体内という特殊な環境ながら、既設の同軸配線網をフル活用するご提案をさせていただくことで、より低コストでのシステム構築を実現しました。カメラは「宗谷」船体内に11台、ドームカメラとバレットカメラをロケーションごとに使い分けつつ、信号ラインと電源ラインが1つのケーブルに一体化した、PoE同軸ケーブルを用いつつ、16チャンネル(16台までのカメラへ接続可能な)の録画機1台に接続、船内のモニタリングルームと、チケット売り場の2ヶ所で、全てのカメラのモニタリングが可能となっております。従来4チャンネル録画機3台を使っていたところ、今回のシステム更新により1台の録画機で一括することができ、管理も容易になりました