賽銭どろぼうや仏像の盗難対策に!寺・神社に必要な防犯システム
お寺や神社は、不特定多数の人が出入りする場所です。夜間でも敷地内に入れるお寺や神社もあり、窃盗被害にあう可能性は高いといえるでしょう。賽銭どろぼうによる被害は毎年のように起きており、仏像・仏具が盗まれる事件も増えています
そのため、お寺や神社でも防犯対策に力を入れることが必要です。今回は、賽銭どろぼうや仏像の盗難を防ぐための、お寺や神社の防犯対策についてご紹介します。
防犯カメラ導入による盗難対策
近年、仏像が寺から盗まれ、国外に持ち出されるという事件が大きなニュースとなりました。平成26年に警察庁が発表した「平成25年の犯罪情勢」によると、平成25年の神社仏閣における窃盗の認知件数は7,578件となっています。
お寺や神社は一般の人が訪れるため、誰もが気軽に入れるように敷地を開放していることが一般的です。しかし、開放されているがゆえに、どろぼうに侵入されやすい場所といえます。最近は住職がいない無住寺も増えており、盗難被害を受けても発見が遅れてしまうことが大きな問題となっています。
不審な人物がうろついていないかどうか、人の目で確認することが最も良い方法ですが、警備員や巡回要員を配置することが難しい場合もあるでしょう。しかし、最低限の防犯対策として、比較的低コストで導入できる防犯カメラの設置は欠かせません。
また、賽銭や仏像の盗難は主に夜間に行われるため、夜間でも撮影できる防犯カメラを導入すると良いでしょう。神社やお寺に防犯カメラを設置すれば、どろぼうをけん制する犯罪抑止効果が期待できるだけでなく、盗難被害にあった場合も、録画された映像は犯人特定の手がかりとなります。
敷地内に防犯システムの整備を
神社やお寺に防犯カメラを設置する場合、どろぼうに狙われやすい賽銭箱や仏像の近くに防犯カメラを設置することになりますが、それ以外に外部からの侵入経路になりそうな場所にも防犯システムを整備しておくと安心です。
人の動きを感知して明かりを点けたり、警報を鳴らしたりする防犯システムが導入されていれば、賽銭箱や仏像を盗もうとしたときにシステムが作動するため、どろぼうは何も盗まずにその場から立ち去る可能性があります。
また、どろぼうが日中に下見を行った際、防犯システムに気づけば、その時点で犯行を思いとどまるかもしれません。どろぼうの「盗もう」という気持ちをなくすためには、音や光が効果的です。ライト付きのセンサーや警報ベルなどを設置すると良いでしょう。
防犯カメラで放火も対策を
お寺や神社は大半が木造の建物です。歴史のある建物や仏像などは重要文化財に指定されている場合も多いため、放火に対して十分に警戒しなければなりません。
ぜひ、放火対策の一環として、炎を検知して音で知らせてくれる「炎センサー」とともに、防犯カメラを設置することをおすすめします。
防犯カメラを設置しておくだけで、放火犯の侵入を抑止することができます。また、万が一放火犯が犯行におよんだ場合でも、不審者が侵入する様子が録画できていれば、犯人逮捕につなげることができるでしょう。
おわりに
お寺や神社のような大勢の人が訪れる場所は、防犯意識を高く持つことが重要です。お賽銭はもちろん、代々受け継がれてきた大切な仏像を盗まれないようにするために工夫をする必要があります。寺社連続油被害事件のように、仏像が油をかけられるといった被害も起きており、神社やお寺の財産を守ることは急務となっています。
また、盗難と併せて放火対策にも努める必要があるでしょう。放火対策にも防犯カメラは役立ちます。最近は防犯カメラ設置への需要も増えており、神社仏閣に防犯カメラが設置されるケースも珍しくなくなりました。防犯カメラは犯罪抑止効果も期待できるため、まだ防犯カメラを導入していない場合は、ぜひ防犯カメラの設置をご検討ください。