マンション選びのポイントに!防犯優良マンションについて
皆さんは、住むお家はマンション派ですか?それとも一戸建て派ですか?よく学生の頃、友人と将来のお家について、そんな話をしたことがあります。マンションは、機能性があり、最近ではゲストルームやキッズルームなど様々な施設があるマンションが多く、相変わらず人気が高いですよね。一方、一戸建てのお宅では、駐車スペースがあったり、ガーデニングを楽しめるお庭や、テラスがあったり、二世帯住宅など便利な造りができたり、”マイホーム”と言ったら一戸建てというイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、お家選びのポイントにしていただきたいマンションの防犯についてご紹介します。
防犯優良マンション認定制度
「防犯優良マンション」という言葉を聞いたことはありますか?防犯対策が優良なマンション基準について定めた認定制度があります。「公益社団法人日本防犯設備協会」、「公益財団法人全国防犯協会連合会」、及び「財団法人ベターリビング」の3公益法人において、警察庁及び国土交通省の指導のもとに「防犯優良認定事業支援要綱」が策定されています。この要綱に基づき「防犯優良マンション標準認定規程」及び「防犯優良マンション標準認定基準」がまとめられています。各都道府県ではこれを標準認定基準として「防犯優良マンション認定制度」という制度を展開しています。
認定基準の内容
では、どのようなマンションが実際に防犯優良マンションとして認定されるのでしょうか。外部からの侵入者を防げるようになっているかどうか、また侵入者を把握できるかどうかというところが一つのポイントです。配管、雨どい、外壁等は、上階への足がかりにならないよう配慮されていることなどの、建物や付随施設の造りが侵入し易い構造になっていないかどうか。共有の出入り口や、隣接建物等からの伝い、渡り等により侵入が可能な場所には稼働している防犯カメラが設置されているかどうか。エレベーターホール及びエレベーター内は、人の顔及び行動を明確に識別できる程度以上の照度が確保されているかどうか、また防犯カメラが設置されているかどうか。エントランス部分にはオートロック機能が設定されているかどうか。など、細かく認定基準が設定されています。詳しくはお住まいの自治体のHPをご覧ください。
防犯設備設置に対するマンションへの助成金
このような防犯優良マンション認定制度の基準を満たした防犯優良マンションは、現在増えています。不動産屋の物件情報をご覧いただくと、「防犯優良マンション」と書かれています。各地方自治体によって制度が異なりますが、じつはマンション管理組合に対し、防犯設備の設置にあたり各地方自治体から助成制度が実施されています。マンション管理組合の他にも、商店街や町会、自治会、学校PTA(個人にも特定の推奨条件のみ助成制度がある地方自治体がございます)などに、助成制度を設けています。お住まいの地域や、マンションに防犯カメラが設置されていない場合、この助成制度が対象になることがありますので、知っておくと良いですね。
おわりに
弊社でも、マンション管理組合様にご依頼を受けて、防犯設備や機器の説明、予算の説明、助成金の説明などに伺わせていただくことが多くあります。また、最近ではお客様の方から助成金について教えてくださいとお問合せいただくことも増えています。マンションには、共有スペースが多く、住民の方も多いので、侵入者や不審者に気付きにくいといったこともありますよね。生活する場所が、安全で安心して生活できるのはとても大切なことです。マンションを選ぶポイントとして、間取りや価格だけでなく、マンションの防犯設備にも目を向けてみてくださいね。