防犯カメラの種類とレンズの種類
防犯カメラにはたくさんの種類があります!一般家庭にも設置できるタイプや特殊な環境に設置が向いているタイプ、夜間の防犯に向いているタイプなど様々です。それから機能の違いの他には形の違いもあります。BOX型と言われるタイプ、バレット型と言われるタイプ、ドーム型と言われるタイプ、PTZ型と言われるタイプなどがあります。そこで今回は、防犯カメラの種類とレンズの種類についてご紹介します。
防犯カメラの種類(形状)
現在販売されている防犯カメラには様々な種類があります。まず、形状で種類分けをすると4つの種類があります。①ボックスタイプ②ドームタイプ③バレットタイプ④PTZタイプです。
①ボックスタイプ
ボックスカメラは、コンビニや銀行で必ず見かけるカメラです。四角い箱型をした形状が一般的です。
②ドームタイプ
最近、ドームタイプの設置率がグンと上がってきているのでご覧になったことのある方々も多いと思います。ドーム型をしていて天井などに設置されるのが一般的です。
③バレットタイプ
ハウジングとブラケットが一体化しているタイプです。ハウジングとは、防水防塵のためのカメラの収納ケース、ブラケットとは、設置するための取付用の金具のことです。
④PTZタイプ
カメラの向きやズームなどを遠隔で操作できる機能のついたカメラです。ボックス型やドーム型のいずれとも違う見た目が特徴的です。
レンズの種類
街中で一番よく見かけられるタイプのボックス型は、レンズが別売りになっているので設置する場所に合わせてレンズを選択できるメリットがあります。レンズにはたくさんの種類があります。焦点距離や画角の違いや、赤外線対応、画質の違いに対応できるか否か、などの違いがあります。例えば、広角レンズ。広角レンズとは、標準レンズよりも画角が広いレンズ、焦点距離が短いレンズのことを言います。広い範囲を撮影するのに向いています。広い範囲を撮影するとどうしても歪みが出てきてしまうのですが、この歪みをできるだけ修正して撮影するのが広角レンズです。魚眼レンズというレンズもあります。最近ではスマートフォンでも魚眼レンズで撮影したように撮影できるようなアプリもありますね。魚眼レンズはより広い範囲を撮影でき広角レンズが歪みを修正して撮影するのに対し、歪みを修正せずにたくさんの情報を撮影するのが魚眼レンズです。遠近感や奥行、高さなどが強調されますのでダイナミックな撮影をすることができます。他には、自動でピント調節をするオートフォーカスレンズ、焦点距離が変更できるバリフォーカルレンズなどもあります。
補正機能
防犯カメラのレンズとして重要なのは、様々な環境に対応できるレンズであることです。特に屋外に設置する防犯カメラに必要な機能が補正機能です。日光が反射したり、日光が当たったりする場所で撮影すると、映像が白く飛んだり、黒くつぶれてしまうという事が起きてしまいます。通常のカメラで写真撮影する際に、皆さん逆光という言葉を聞かれたことありますよね?逆光とは、太陽の光や、照明の光などが撮影対象の後ろ側から射し込んできてしまうことを言います。逆光の場所で撮影すると、人の顔が暗くなってしまいますよね。ご経験のある方も多いと思います。防犯カメラも同じように、逆光の環境だと撮影した映像が黒くつぶれてしまうので、それに対応した補正機能があります。画面内の指定した範囲の明るさを基準にして画像全体の明度を調整し、被写体を認識できる映像を撮影する機能です。また、強い光が入る環境では、コントラストが強すぎて白く飛んでしまうこともあります。逆光で黒くつぶれてしまう場合でも、白飛びしてしまう場合でも、ワイドダイナミックレンジ機能という機能によって補正が可能です。ワイドダイナミックレンジ機能とは、暗い画像と明るい画像を処理して暗部を明るく、明部を暗くすることで、適当な明るさの画像を作り出す機能のことです。
おわりに
このようにいろいろな種類のレンズがありますので、防犯カメラを設置する環境によって最適なレンズを選ぶことが大切です。レンズにもたくさんの機能に対応可能なタイプがありますので、防犯カメラを設置する際には専門家にご相談されることをおすすめします。