変わった環境で活躍する防犯カメラ ~塩害対策カメラ~
皆さんがお住まいの地域は、海が近いですか?山が近いですか?それとも川が近いですか?海も山も川も遠いですか?2020年の東京オリンピックを控え、より一層人気が高まっている湾岸エリア。また、これからの夏の季節には海水浴場がやはり人気ですよね。海辺にお住まいの方や海沿いのホテルなどでは、人が集まる場所ということもあり防犯対策を考えて防犯カメラの設置が夏に急増します。そこで今回は、変わった環境で活躍する塩害対策カメラをご紹介致します。
塩害対策カメラとは?
塩害対策カメラとは、名前の通り塩の害への対策をした防犯カメラのことです。塩害とは、主に海の近くで潮風がふくことによって建物やモノがその潮風に含まれる塩で錆びてしまうことを言います。海沿いのリゾートホテルや宿のベランダが茶色く錆びてしまっているのを見かけたことはありませんか?海の見える家に住むというのはとても素敵なイメージですが、その錆びを見るとなかなか管理が大変そうだな。。と思ったりもします。
防水・防塵について
塩害対策カメラは、塩の害だけでなく、屋外に設置するという目的から、塵や埃、水などに対しても耐性が無ければすぐに壊れてしまいます。ですから、防水性能と防塵性能があるカメラでないといけません。防塵、防水性能については、「IPコード」と言われる規格で表します。これは、IEC(国際電気標準会議)で策定されたIEC60529を元にJIS(日本工業規格)によってローカライズされた物を指し、正式名称を『電気機械器具の外郭による保護等級』と言い、『JIS C 0920』として規定されています。IPの後に続く数字がその等級を表していて、一つ目の数字が防塵性能を、二つ目の数字が防水性能の等級を表しています。防塵性能については、0から6まであり、6が防塵性能が最も高いです。防水性能については、0から8まであり、7は「一時的に水に沈めても有害な影響が生じる水の侵入がおきない」とされ、8はさらに「継続的に水に沈めても有害な影響が生じる水の侵入がおきない」とされ、8が最も防水性能が高くなります。水中に入れる可能性を考慮しない場合、一般的には「IP66」以上が屋外での設置に問題ないとされています。
塩害対策カメラの特徴
塩害対策カメラは、その素材やカメラを収納するハウジングがステンレスやテフロンなど錆びに特に強い素材を使用して作られていたり、専用コーティングがされています。それから、カメラの設置やハウジングの設置に使用するネジやビスなども錆びに強い素材のものを使用します。塩害対策がされていないカメラは、ゆっくりゆっくり徐々に錆びていってしまいます。防犯カメラは精密機器ですから、錆びにより強度が弱まってしまうと設置角度がずれてしまったり、故障や不具合に繋がってしまいます。それから、塩や結露などによるレンズの汚れや曇りで撮影が鮮明にされていないということも起こってしまいます。それでは何の意味もないですよね。特に海辺の観光地での防犯カメラは、行楽シーズンに増加してしまう犯罪への対策や証拠の確保として重要な役割を担っています。きちんと鮮明に24時間365日撮影できてこそ、防犯対策として成り立ちますから、海沿いの環境に設置する場合は、塩害対策カメラを選ぶことが大切です。
おわりに
今回は、変わった環境で活躍する塩害対策カメラをご紹介させていただきました。防犯カメラはあらゆる場所に設置されることが想定されてそれに対応できるように様々な機能や性能が開発されています。塩害対策カメラも、海沿いできちんと役割を担えるよう開発が進み素材など強度が増しているので安心して設置することが可能になっています。また変わった防犯カメラがありましたらご紹介させていただきますね。